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栃木県佐野市

佐野市、田島・君田地区に産業用地49ha、今年度は基本計画、32年度着工、概算事業費84億円

2026/08/20 栃木建設新聞

 佐野市は、国道50号沿線開発エリアの田島・君田地区産業用地整備を事業化する。開発面積49ha、分譲面積36ha、現段階では9区画の造成を計画。2026年度は基本計画策定と県へ開発を要望。27~28年度は開発協議に充て、29~30年度は土地区画整理事業または開発行為による都市計画決定手続きを済ませる。31年度に用地を買収し、32年度から造成工事に着手。事業主体は県または市を想定し、概算事業費は84億円を見込んでいる。

 計画地は50号と主要地方道佐野行田線が交差する田島高架橋北側一帯の全体区域面積63ha。手続きが煩雑な環境アセスメント調査不要の50ha未満の開発に抑え、事業期間を可能な限り短縮。東北自動車道佐野藤岡ICから西方5㎞に位置する。

 県安足土木事務所が50号以南で進めている菊沢川改修工事の北側延伸の協力を求め、雨水排水放流先は菊沢川とする。県の菊沢川改修と連携し、換地手法で効率的に用地を取得。佐野行田線西側に当たり、現況は市街化調整区域の農振農用地区域。

 農地のほかは太陽光発電パネルや事業地、耕作放棄地が点在。浸水想定区域と家屋倒壊等氾濫想定区域の指定があり、一定の盛り土が必須。軟弱地盤は地下20m地点で安定地盤に到達すると予測。地区計画を策定する中で造成盛り土高を確定する。

 接続道路は既設の佐野行田線(幅員9m)を活用するほか、進入路を新設。電力供給は周辺から特別高圧電線を引き込み、上水道は区域内に敷設。地下水はくみ上げが可。区域東側中央部で東武佐野線田島駅に接する。道路、鉄道とも良好な交通条件を備える。

 田島町会から産業用地開発要望が出され、金子裕市長によれば住民の97%が賛意を示しているという。所有者不明、住所地不在者、相続不登記用地が散見。秋には地元説明会を開催。改めて地権者の意向を確認し、土地利用計画を基に開発手法を精査する。

 近接する50号南側の田島・船津川地区では市が特別会計創設による開発面積15・1haの産業用地造成を進めており、29年度の完成予定。事業期間が一部重なることから財政負担を考慮し、市としては県機関が事業主体となる開発要望意向が強い。

 県が事業主体の際は応分を負担する。25年度の基礎調査は八興に委託。田島・船津川地区の西側には既存の羽田工業団地(28ha)が立地。完成後は巨大産業団地群が形成され、操業企業と進出企業の連携による拡大発展性が期待できる。

 50号沿線は交通利便性が高いにもかかわらず、大部分は市街化調整区域の農業振興地域。農業目的以外の土地利用にはさまざまな制約があり、周辺に影響を及ぼさない開発行為は例外的に認められる。50号沿線開発構想は2019年3月に策定した。

 50号は前橋市~水戸市を結ぶ延長161・5㎞。東京100㎞圏に立地する北関東の主要都市を連絡。市南部横断の8・8㎞は93年度までに全線4車線化が完了。佐野新都心交差点~東北道佐野藤岡IC間の1㎞は09年度に6車線化された。

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