国土交通省は、直轄排水機場の維持管理にAIを導入するための技術開発に着手した。設備の異常検知や寿命予測を行うAIモニタリングシステムを開発し、2029年度から実装を開始する。故障の予兆を早期に捉えて重大な故障を未然に防ぐと共に、点検・補修や更新時期の最適化につなげる。
同省は、システムの研究開発を担う民間事業者の公募を行っている。ポンプメーカーやAI開発ベンダーなどが参画する研究開発グループを対象に、9月15日まで応募を受け付ける。
研究開発では「異常検知」と「寿命予測」の二つの技術を開発する。異常検知は運転データから故障の予兆を捉え、重大な故障の防止や迅速な対応につなげる。寿命予測は、AIの予測結果をもとに設備や機器に優先順位を付け、効率的な点検・補修計画の策定に活用する。
26年度はAIモデルの開発と並行して、健全時や異常発生時のデータを収集・蓄積する。27年度から必要なセンサーやデータ形式などの標準仕様、ガイドラインの整備。29年度から対象機器や機能を限定して直轄排水機場に導入し、順次適用範囲を広げる。
30年度以降は自治体管理の排水機場に加え、上下水道や民間事業者が保有する産業機械などへの展開も図る。研究開発は「インフラ施設管理AI協議会」を中心に産学官が連携して進め、実装・運用で得られた知見をシステムの高度化や他分野への横展開につなげる。
















