高崎市は八幡霊園(若田町470)内において、複数の遺骨を一緒に埋葬する墓地となる合葬式墓地の整備に向けて動き出す。2027年度の当初予算案に基本構想および基本計画の策定委託料に1300万円を計上する予定を明らかにした。基本構想および基本計画の委託時期は一括して行い、年度明け早期を目指す。基本計画策定後、約3カ年をかけて設計業務や整備工事を進め、31年度をめどに、使用開始を目指す。
合葬式墓地は複数の遺骨を一緒に埋葬する墓地。核家族化や少子高齢化などの社会情勢の変化によって、墓地継承の不安や埋葬方法の多様化が進んでいる現状を踏まえて、合葬式墓地の状況について、これまで県内外の公営墓地などで事前調査を進めてきた。
27年度に委託する基本構想および基本計画の策定業務の委託方法はこれからの検討となるが、指名競争入札が見込まれる。このほか、27年度には文化財予備調査の委託も予定。霊園内に多くの遺跡が存在するために実施するもので、予備調査は業務委託せずに文化財保護課が行う方針。合葬式墓地の整備箇所は霊園内となるが、文化財の埋葬箇所によって左右されるため、現段階においては不透明な状況。
27年度中にこれらの業務が順調に進んだ場合、28年度にはパブリックコメントを行い、市民から意見を募ったのちに、詳細設計業務を委託する。29年度からは造成工事のほか、収蔵施設の建設、トイレ改修や駐車場などの外構工事などを予定する。どのような収蔵施設となるかなども含めて、詳細設計業務の中で検討していく。
八幡霊園は1970年に開園した。拡張工事などを進め、現在は36万4000㎡の敷地面積で、敷地内には自由墓所や規格墓所など約1万1000区画の墓所が設置されている。これまでに第10期にわたって拡張工事を実施した。直近の拡張工事については2022年度に研屋(高崎市)が手掛けた。
なお、16年度から貸し付けを開始した拡張区画についても現在はほぼ埋まっている状況となっている。また、市公園緑地課霊園管理事務所によると、合葬式墓地への問い合わせは統計を取り始めた2年前から月5件ほどあるという。
富岡賢治市長は「将来の墓地需要と今の市民が望む墓地の要望を考えて整備を進めたい」とコメントを寄せている。

















