水戸市は、植物公園と隣接する旧清掃工場等跡地、小吹運動公園を一体的に整備・活用する「植物公園及び旧清掃工場跡地等整備基本計画」の策定に乗り出す。対象は小吹町地内の約21・9ha。植物公園を核として、旧清掃工場跡地に新たな公園を整備するとともに、運動公園との回遊性を高め、幅広い世代が利用できる一体的な公園空間の形成を目指す。基本計画の策定に向け、業務の受託者を選定する公募型プロポーザルを17日に公告した。
植物公園は1987年の開園から今年で40周年を迎える。テラスガーデン、観賞大温室、熱帯果樹温室、植物館、芝生園、中池などを備えた洋風庭園で、年間入園者数は約5万人で推移し市民に親しまれてきた。2019~21年度には第1期リニューアルとして、観賞大温室や熱帯果樹温室、園路の改修、植物の植え替えなどを実施した。一方、インフラや施設棟、園路など各所で老朽化が進み、今後も改修・補修が必要となっている。
隣接する旧清掃工場等跡地では、25年度から解体を進めている。旧清掃事務所は27年度に解体完了を見込むほか、旧清掃工場も今後解体する。全体の解体完了は31年度を予定し、跡地の活用が課題となっている。
跡地には旧清掃工場などのごみが埋設されており、土被り0・5~1・5m程度、層厚1・0~2・5m程度となることから、掘削などに制限がある。また、対象地は起伏に富み、旧清掃事務所と築山との高低差は約6mに及ぶ。
基本計画では、植物公園、跡地に整備する新たな公園、小吹運動公園について、自由に行き来できる動線を検討する。植物公園の事務所棟、観賞大温室、熱帯果樹温室、植物館などは存続施設とし、機能を維持しながら新設公園との一体利用を図る。
運動公園では体育館・プールの改修を予定するほか、野球場についても利用状況を踏まえ、空き時間を野球以外に活用する方策を検討する。
市が想定する公園像は、幅広い世代が楽しめ、何度も訪れたくなる公園。避難・防災機能を備えた安全・安心な空間、植物多様性の保全や環境学習・研究の場、ウォーキングやリフレッシュなど健康を促すウェルネス空間、子どもの好奇心や探究心を育む場など、多様な機能を盛り込む。また、イベントやマルシェなどを通じた市民交流や地域活性化、誰もが利用しやすい公平性と持続性を両立した公園運営も視野に入れる。
業務では、現況・敷地分析を踏まえ、基本方針やゾーニング、導入施設、利用者層・利用者数、アクセス・動線、環境保全、空間構成、整備水準、維持管理方法などを検討。基本計画平面図や鳥瞰図の作成、概算工事費の算出まで行う。
さらに、市民アンケートや地元住民とのワークショップを実施し、意見を基本計画に反映する。
業務期間は契約締結翌日から330日間。委託費の上限は税込2000万円。9月7日まで参加表明を受け付け、10月2日にプレゼンテーション・ヒアリング審査を実施、10月上旬に契約候補者を決定し、同月下旬の契約締結を予定する。

















