クラインガルテンの整備で山梨市は建築物の設計に着手する。まずは既存の用地に整備するラウベ(簡易宿泊施設)などの設計を始める。月内に業務委託し、年度内に完了する予定。用地の拡張に伴いラウベの数は11から14に増やした。拡張用地の造成や施設については、計画が固まり次第、設計費を予算化し具体化する方針だ。
ラウベは計画の拡充に伴い当初の11棟から14棟に増やす。1棟当たり約50㎡の広さを見込んでおり、風呂やトイレ、台所、エアコンなどを完備する。8月末の入札で業務委託する予定の設計では、他の建築物に先行しラウベのみ設計する。
市は既存の約1万㎡の敷地に加え、新たに東側隣接地を買収し、計画を拡充する方針を示している。拡張する敷地には、短期訪問者や一時利用者向けの施設、既存敷地に整備予定だった交流スペース・事務所などを整備する予定だ。市農林課によると、拡張用地の内容については市議会の意見を聞きながら慎重に検討を進め、今後設計費などの予算化を図る方針という。
同事業は当初、約1万㎡の敷地に全11区画の市民農園とラウベ、交流施設を整備する計画だった。しかし事業公表後、一部の市議から事業の必要性などを疑問視する声が上がった。2025年度9月市議会では、補正予算案に盛り込まれたラウベなどの設計費の削除を求める修正動議が提案され、可決された。市は続く同年度12月補正予算案にあらためて設計費を計上。再度修正動議が提案されたが、反対多数により予算は承認された。
高木晴雄市長は2026年3月市議会で、同事業について「短期的な観光や宿泊事業にとどまらず、国が推進している継続的な関係人口の創出や地域経済の活性化が期待できる」と、あらためて有効性を強調。同年6月市議会では、敷地を広げた上で計画を拡充する方針を示した。
建設地は同市正徳寺地内。笛吹川フルーツ公園の西側で農地が広がる。市の試算では、計画拡充前の総事業費は約10億円。市は27年度進入路の整備、28年度造成工事の着手を目指す。
















