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千葉県県土整備部

船橋我孫子線と464号を重点/10月頃に会議立ち上げ/県北西部渋滞対策

2026/08/28 日刊建設タイムズ

 県県土整備部は、県北西部の深刻な交通渋滞を踏まえ、国や関係市を巻き込みながら対策の本格化を図っていく。対策に向けては、県土整備部長、千葉国道事務所長、首都国道事務所長、関係市(市川市、船橋市、松戸市、習志野市、柏市、鎌ケ谷市)の副市長で構成する「千葉県北西部渋滞対策会議」を立ち上げることとし、10月頃に設立準備会、年内に本会議の第1回を開く予定だ。その後は、会議を定期的に開催するとともに、必要に応じて対象エリアの追加や、道路利用団体・民間企業など参画者の拡大を図っていく。重点渋滞エリアとして、主要地方道船橋我孫子線と国道464号を中心とした地域を挙げている。

 会議は、国が示す「WISENET2050」の考え方も踏まえ、データプラットフォーム「xROAD」やETC2・0などのビッグデータを活用した現状分析を行い、効率的かつ効果的に課題を把握し、関係者間で対策に取り組むことを目的としている。

 集中的に対策を図るため、特に重点渋滞エリアに対し、定期的な渋滞状況のモニタリングや情報共有を行い、短期対策(信号現示の調整、既存用地内での拡幅や自転車通行帯の設置など)、中長期対策(船橋我孫子線4車線化、北千葉道路の整備推進、新湾岸道路の計画の具体化、検見川・真砂スマートインターチェンジ整備など)を検討していく。

 また、道路整備だけでなく、道路利用者と連携したハード・ソフトが一体となった総合的な取り組みが必要であることから、交通需要マネジメント(TDM)による賢い道路利用の働き掛けなども行っていく。

 検討に当たっては、「Observe(観察)」「Orient(状況判断)」「Decide(意思決定)」「Action(実行)」の4ステップを繰り返し、変化する状況に迅速かつ柔軟に対応する「OODA(ウーダ)ループ」の考え方を取り入れる。

 県北西部は、主要渋滞箇所や事故発生件数が多く、総合計画において渋滞の解消を「最重要」と位置付けて取り組んでいる。

 これまでに▽東京外かく環状道路千葉県区間の開通(2018年6月)=交通渋滞の緩和、沿道環境の改善▽妙典橋の開通(19年3月)=江戸川の両岸地域の利便性の向上、新たなルート確保による交通の分散化▽京成本線の高架化(07年11月)、京成松戸線の高架化(19年12月)など=踏切に起因する交通渋滞や事故の解消――を実現。

 さらに、▽国道464号北千葉道路などの高規格道路の整備=高速道路の空白地帯のアクセス強化▽国道296号や船橋我孫子線などにおける面的な道路改良事業=交通渋滞の緩和や安全性の向上▽国道14号など無電柱化事業=安全で快適な通行空間の確保、都市災害などの防止――を強力に推進している。

 しかし、▽限られた南北軸(船橋我孫子線)への交通集中▽鎌ケ谷市を中心とする高速道路の空白地帯での面的渋滞▽既成市街地の国道(14号、296号など)の生活交通と通過交通の混在▽重交通を担う直轄国道(357号、16号、6号)の容量不足――などを要因とし、深刻な交通渋滞は解消していない。

 葛南土木事務所管内(船橋市、市川市、浦安市)、東葛飾土木事務所管内(松戸市、野田市、流山市、鎌ケ谷市)、柏土木事務所管内(柏市、我孫子市)、千葉土木事務所管内(千葉市、習志野市、八千代市)の交通事故死傷者数は、20年9551人(死者49人)、21年9936人(死者60人)、22年9672人(死者53人)、23年9950人(死者48人)、24年9512人(死者62人)と推移。生活交通と通過交通が混在する幹線道路で多くの交通事故による死傷者が発生し、機能分担の不足が人命も脅かしている。

 県民などからは、依然として県北西部の道路状況の改善を望む声が大きく、関心も高まっている。

 5月、県北西部の道路ネットワークに関する課題がSNSで広く拡散されたことを受け、熊谷俊人知事は「このエリアの最優先課題の一つが道路整備であることは十分に認識している」とした上で、4月に改定した道路整備プログラムを示しつつ、「各地域の渋滞解消と安全確保、産業振興などのため、国や関係市と連携しながら県北西部の道路整備を進めていく」とコメントした。

進め方(OODAループ)のイメージ

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