県大田原土木事務所は、那須町大島の主要地方道那須西郷線北沢工区720mの道路詳細設計と橋梁予備設計をまとめた。現道を余裕幅のある9・5mに拡幅し、1級河川余笹川を渡河する大谷開拓橋前後は緩やかな線形に改良。大谷開拓橋は現道から約30m下流の狭さく部に架け替える。橋長が41・6m、単純鋼合成I桁(少主桁)で、2027年度に委託する詳細設計で下部工形式など具体的構造を固める。27年度の国庫交付金充当を視野に28年度には用地測量(境界立ち会い)に入りたい考えで、用地が確保できた箇所から順次、工事に着手していく方針。
北沢工区は狭あい区間の大谷開拓橋前後720m。幅員は両側に自転車・歩行者の通行を確保するゆうゆう路肩1・75mを配置した9・5m。幅員構成が車道3m×2車線の両側に路肩兼自転車通行帯1・75mを配置する。
大谷開拓橋前後は現道に比べカーブを緩やかに保ち、余笹川が谷地を刻む右左岸からのアプローチは急坂とならないよう勾配や傾斜を配慮。右岸側がけ地は切り土し法面を保護する。右岸側がけ地の高低差は約13mと切り立っており、日陰にならないよう法線を計画した。冬期の路面凍結の弊害を極力排除し、安全に通行しやすい道路計画で設計をまとめた。
雨水排水は路面中央から1・5%の勾配をつけ両側の側溝で処理する。切り土する法面はEPM工法(表層土砂流出抑制対策工)を採用。
施工面積は約1400平方m。斜面の浸食や表層土砂の流出を抑え、モルタル吹き付けを行わず、浸食防止マット、強度金網、バネ付きアンカーを組み合わせる。
現在の大谷開拓橋は1954年に架設された橋長48m、4径間RCT桁橋。設計活荷重9㌧。下部工は直接基礎重力式橋台2基、直接基礎壁式(RC)橋脚3基で構成。橋梁メンテナンス調査では健全度3判定とされ、延命化対策として修繕工事を継続的に実施してきた。
経年劣化による老朽橋に加え、車道幅員が5mで大型車両の交互通行ができず、橋の手前で停止して対向車両が通り過ぎるのを待っている状況。福島県を結ぶ利便性から国道4号の迂回路的な機能もあり、大型車両の混入率が高い。新橋架設後は解体撤去する。
北沢工区は狭あい区間を改善するため22年度に平面図化と道路概略設計を実施し本格的な調査に着手。大谷開拓橋を含む狭あい区間1100mの法線を検討した。
第1段階では現在の架設位置を含む7案を検討。走行性や施工性、完成後の維持管理などを比較し、現在の架設位置と上下流の3案に絞り込んだ。
第2段階では経済性に主眼を置き、3案を点数化。道路延長が最も短くコストが抑えられる下流側狭さく部に決めた。
23年度は路線測量、橋梁予備設計、地質・土質調査を委託。24年度には道路詳細設計を実施し道路構造などの検討を加えた。
幅員は当初、片側歩道で計画していたが歩行者がほとんど通らないことから、両側の路肩幅1・75mに変更。車道3m×2車線を加え全幅9・5mとした。
橋梁予備設計では、測量や地質調査などの成果を踏まえ余笹川の流況を精査。下部工の位置や径間数をはじめ構造や形式を検討した。
平面図化と測量が日研測量、道路概略・詳細設計と橋梁予備設計を富貴沢建設コンサルタンツ、地質・土質調査は須田地下工機が担当した。
















