記事

事業者
栃木県市貝町

市貝町、9月補正に委託料 支援業務を10月入札、学校再編の候補地選定へ

2026/09/04 栃木建設新聞

 市貝町は小中学校再編に伴い、新たな学校施設の設置候補地を選定する。9月補正予算に位置選定支援業務の委託料1887万円を計上。発注は一般競争または指名競争で検討中。学校施設の類似業務実績を重視する。10月の入札を見込んでいる。候補地選定後は基本計画策定に着手。2027年度から基本・実施設計、28年度後半から施設整備に入り、33年4月のいちかい小学校・中学校(仮称)の開校を目指す。

 町子ども未来課によると、候補地は保護者アンケートで意見が多かった市貝中、市貝小、中央公民館を中心に調査。ゾーニングや設置に伴う周辺整備、概算費用を算出し、各候補地のメリット、デメリットを比較。精査した結果を町が判断し基本計画に反映させる。

 町は4~6月に保護者向け説明会とアンケートを実施し、7月に小中学校の今後の在り方の基本方針案を策定。7~8月にパブリックコメントを実施。結果を踏まえ今月中に基本方針を策定する見通し。

 小中一貫校は既存小学校への統合の連携型、中学校との施設一体型、併設型を想定。新たな施設整備を中央公民館付近とする場合、社会教育施設が点在することから複合化や集約化も併せて検討する。

 市貝小の校舎は1982年8月の完成。RC造3階建て延べ3670平方m。赤羽小は西側校舎が80年2月の完成。RC造3階建て延べ2121平方m。東側校舎が85年1月完成。RC造3階建て延べ1363平方m。

 小貝小は普通教室棟が2002年7月完成。木造2階建て延べ861平方m。特別教室棟も同年完成。木造2階建て延べ1216平方m。市貝中は普通教室棟が13年8月完成。RC造2階建て延べ4026平方m。特別教室棟が73年3月完成。RC造2階建て延べ2167平方m。

 これらに体育館など付属棟を加えると築年数51年以上が3施設、築41~50年が9施設。半数以上の施設が築40年を超える。

 近年ではトイレ洋式化やLED化、体育館への空調設置など機能強化工事を行っている半面、長寿命化工事は大部分で実施していない状況。町学校施設長寿命化計画では、既存施設の改築・修繕に要する費用は20年から59年までの40年間で約74~88億円と試算。直近5カ年の工事・修繕に要した関連費用は平均約8000万円で、今後は現在の3倍以上の支出が見込まれる。

 教育関連予算の過去10年の年平均は約4億2000万円。町の予算総額に対し、平均で約8・3%。長寿命化での対応は財政圧迫だけでなく、子どもたちの教育環境に充てる予算縮小などの問題が顕著化すると分析した。

 統合後の小学校跡地は地域住民や企業などへ貸し出しまたは売却し、これまで整備してきた設備を有効な地域資源としての利活用を検討。体育館は防災機能を維持したまま社会体育施設として活用を検討する。

紙媒体での情報収集をご希望の方は
建設新聞を御覧ください。

建設新聞はこちら