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【フィジカルAI】産学官で実装加速/8分野を重点的に推進

2026/09/07 本社配信

 国土交通省は、建設現場へのフィジカルAI導入に向けた「建設分野におけるフィジカルAI戦略」の中間とりまとめを策定した。AI実装の基本的な方向性を示した「国土交通省インフラ分野のAI実装に向けた取組方針」で、3つの柱の一つに位置付けた「現場へのフィジカルAIの導入」を具体化したもの。機械施工や人力技能作業など8分野を重点対象に設定し、産学官によるコンソーシアムを構築して、現場ニーズと技術シーズを踏まえた開発・実装に取り組む。

 建設現場は構造物や地形、作業条件が現場ごとに異なり、天候や周辺環境も変化する「一品生産・非定型・高不確実性」という特性を持つ。従来のICT技術では対応に限界があるが、AI技術が急速に進展する中、現場環境を認識・判断して機械やロボットを動かすフィジカルAIの建設分野への実装に取り組む。技術開発に加え、共通基盤となるデータや通信環境の整備、実証環境の確保、評価・標準化、人材育成まで一体的に進める。

 戦略では、技術ありきではなく業務プロセス全体を見据え、「人と現場を主体とした導入」を基本的な方針とする。フィジカルAIを「現場で働く人を支援し、能力を拡張する」技術と位置付け、熟練者の判断支援や危険・重労働作業の代替などにもつなげる。技術の導入自体を目的とせず、現場課題への対応手段として活用する。

 建設生産プロセス全体の最適化に向けてデータ連携を進めるほか、業務プロセスを見直し、設計者と施工者が連携してロボットが作業しやすい設計を取り入れるなど、フィジカルAIの活用を前提とした環境整備も進める。建設関係者とフィジカルAI関係者に加え、異分野を含めた共創体制を構築し、大企業だけでなく中小企業を含む幅広い現場への普及を目指す。

未来の橋梁建設現場図(橋梁現場) 未来の災害復旧現場図(災害復旧)

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