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最新の技術や知見共有/第5回北陸橋梁保全会議開く

2026/09/15 新潟建設新聞

 産学官が連携して橋梁保全に関する調査・研究、設計・施工、維持管理などに関する情報交換や発信を行う第5回北陸橋梁保全会議が10日と11日に新潟市中央区の新潟グランドホテルで開かれた。今回は産官学から集まった45編の報文発表が行われたほか、31団体が技術展示ブースを設置。政策研究大学院大学の小澤一雅特別教授による基調講演や関係者によるパネルディスカッションが行われるなど、橋梁保全に関する最新の知見を学び、理解を深めた。

 実行委員長を務める北陸地方整備局の柴田芳雄道路部長は「現在のメンテナンスサイクルにおいて、道路管理者は限られた人員や予算の中で目の前の老朽化対策を進めるとともに、ライフサイクルコストを意識した戦略的かつ効率的な維持管理の実践が求められている。時代の要請に応えるべく、会議ではいろいろな立場で橋梁保全の第一線で活躍されている皆さんが培ってこられた優れた技術や知見を広く共有し、この分野で技術・技能の継承、人材育成、さらに新たな技術の研究開発につながることを祈念する」とあいさつ。

 北陸地整の植田雅俊局長は、北陸地域が橋梁にとって厳しい自然環境下にあるとしながら「橋梁の適切な維持管理は極めて重要な課題となっており、災害に強く持続可能な社会資本を次世代に引き継ぐため、予防保全の考え方に基づく計画的なメンテナンスを着実に進めていく必要がある」と指摘。「限られた人材、予算の中でも持続可能な橋梁メンテナンスの実現を目指していくことが不可欠。本会議を契機として北陸地域はもとより全国の橋梁保全技術の先導的な役割を担っていただければ幸い」とする祝辞を寄せた。

 初日の基調講演では、小澤教授が「アセットマネジメントの成熟度向上を目指して」をテーマに、適切なインフラマネジメントの必要性を強調するとともに、組織のアセットマネジメントの成熟度を高めるための方策について解説。インフラを管理する行政の組織的な取り組みに加え、インフラ産業界はインセンティブを引き出す契約方式、技術開発に向けたICT・AI技術の活用と新材料、補修・更新工法の開発などが必要だとする考えを示した。

 2日目のパネルディスカッションは、長岡技術科学大学の丸山久一名誉教授が座長を務め、北陸地整道路部、新潟市土木部、日本橋梁建設協会、プレストレスト・コンクリート建設業協会、建設コンサルタンツ協会などの担当者が「社会とつくる橋の未来:データと技術がひらく新しい保全のかたち」をテーマに議論を行った。


【写真=学生を含む多くの関係者が参加した】

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