文部科学省は15日、2025年度産業イノベーション人材育成等に資する高等学校等教育改革促進事業として、県内の県立つくばサイエンス高等学校、遠隔配信センター、県立水戸工業高校の事業を採択した。同事業では、各都道府県に高校教育改革を先導する拠点のパイロットケースを創出し、取り組み・成果を県内の高校に普及する。取り組み経費の上限額は、つくばサイエンス高校が18億8000万円、遠隔配信センターが5億円、水戸工業高校が19億円。県の9月補正予算案では、採択済みの水戸農業高校を含め、各校での改修や新棟建設に係る設計費などを盛り込んでいる。
つくばサイエンス高校では、科学的思考力を備えた人財育成に向け、理数教育の拠点形成を計画。AIドリル等の学習支援へ、生成AI活用環境の整備などに取り組む。県の9月補正予算案では、ラーニングハブの整備などに向けた新棟建設の設計委託費や教育用機器の先行導入などに9800万円を投じる。
県教育研修センター内にある遠隔配信センターでは、「自らの進路を切り拓くいばらき未来共創拠点」として、多様な学習ニーズに対応した遠隔教育の質の保証に取り組む。施設整備のための設計委託、先進地事例の視察旅費などに4300万円を充てる。
水戸工業高校では、社会実装型探究を核とした次世代工業人財育成拠点の形成に向け、AI等の先端技術の導入やイノベーションファクトリーの整備などを計画。補正予算案では、新棟の設計費などに4000万円を充てる。
また、採択済みの水戸農業高校では、実践的な農業技術や課題解決能力を有し、地域農業をリードする人財の育成に向け、生産現場に近い設備環境の整備などを実施。9月補正予算案では、施設改修に係る設計委託等に1億1200万円を付けた。
このほか9月補正予算案では、高等学校教育改革促進基金積立金として61億9800万円を計上し、公立高校の改革を先導する拠点校の整備に係る経費を積み立てる。内訳は、水戸農業高校が19億2500万円、水戸工業高校が18億9900万円、つくばサイエンス高校が18億7800万円、遠隔配信センターが4億9600万円となる。28年度まで計画的に事業を実施する。
県高校教育課では、同事業に4拠点を申請し、当初は水戸農業高校のみが採択された。不採択となった3拠点について、国からの指摘事項を踏まえて内容を改善し再申請。このほど3拠点も採択され、県内4拠点全ての採択が決まった。
















