埼玉県建設業協会技術委員会主催による「BIM推進セミナー」が14日、さいたま市内の埼玉建産連研修センターで開かれた。会場には会員企業や県都市整備部の建築部門の担当者らおよそ90人の参加者が集まり、県の取り組みや会員企業の導入事例発表に耳を傾けた。
このセミナーは、BIMの普及に向けて初めて開催された。開会あいさつで技術委員会の古郡栄一委員長は「今回のテーマであるBIMは、計画から設計、施工、メンテナンスまで多岐にわたる中、データの共有や活用、その先にある価値の創造までを見据えた力強いツールだと感じている。セミナーの中で講師から多くの事例が聞けると思うので、皆さまの仕事の発展につなげてもらえたら幸い」と期待を寄せた。続いて同委員会建築技術プロジェクトチームサブリーダーの中村英基氏は「昨年からPTとしてBIMを学んできた。取り組みは受発注者で千差万別であり温度差もある。今後、建築分野においてもDXの加速化が進む中、本日が皆さまにとって有意義な時間となるように」と開催趣旨を説明。これまで以上にBIMに関心を寄せ、建設業界がよりよい方向に進むよう呼び掛けた。
セミナーは5つの講演で構成。最初に、県都市整備部営繕課の仲宗根克子主幹が県の取り組みについて「建築BIM推進により、設計・施工時における労働生産性が向上し魅力ある建設業界とするため、県はBIM推進に取り組んでいる」と説明。
次にBIM取組トップランナーとして、伊田テクノス、平岩建設、小川工業の3社が事例発表を行った。その中で伊田テクノスの新井裕介建築設計課長は、同社がBIMソフトのRevitを導入した2013年から今日までの取り組みを紹介。清水園新築工事におけるBIM導入事例について「複雑な形状もリアルに表現でき、高品質なパース作成が可能になり、お客様が工事途中でも完成形をイメージしやすく、不安を解消することができた」とメリットをあげ、「今後もできることを一つずつ増やしていきたい」と語った。
講演の最後に福井コンピュータアーキテクトが、施工BIM推進のためにソフトメーカーができる取り組みとして「3次元建物データベースのフル活用が求められる社会への対応」をあげた。
















