建設業労働災害防止協会埼玉県支部(建災防県支部、首藤和彦支部長)は17日、第53回埼玉県建設業労働災害防止大会―安全声かけ運動埼玉の集い―を、さいたま市内の埼玉会館で開催した。県内各地の支部員企業や関係団体から500人を超える参加者が詰め掛ける中、田平浩二埼玉労働局長など来賓を多数を招き、同運動への積極的な参加を呼び掛けた。また、安全講話や記念講演も行われ、参加者は労働災害防止へ決意を新たにした。
あいさつで首藤支部長は「今年は、国の定めた労働災害防止中期計画に基づき策定された第9次建設業労働災害防止5カ年計画の4年目にあたる。死亡災害、休業災害の減少目標の達成に向け各種事業を積極的に実施。支部では今年から新たな取り組みとして『安全声かけ運動埼玉』を実施している」と説明。続けて「依然として技能労働者の不足、若年入職者の減少という労働災害の増加と要因になり得る環境にさらされている。国の基幹産業である建設業に従事する方々が悲惨な労働災害に遭うことがないよう、関係各位と連携して建設業における労働災害の根絶に向けてこれからも活動していく」と決意を新たにするとともに協力を呼びかけた。
続いて行われた安全衛生表彰では、受賞した事業場賞9社、個人賞の功績賞9人、職長賞8人のそれぞれ代表者が登壇し、首藤支部長から表彰状が手渡されると、会場の参加者は大きな拍手で祝福した。
来賓あいさつで田平局長は冒頭、表彰受賞者に対し「これまで培ってきた安全衛生に関する知識と技術は賞賛に値し、建設業関係者のお手本」とたたえた。続けて、県内の建設業における今年8月までの労働災害について報告。その中で「死亡者数は5名と、昨年の人数を上回っており、休業4日以上の死傷者数も320人で前年同期比8・1%増加している」と厳しい状況を示したうえで「墜落転落災害をはじめとする労働災害防止については、リスクアセスメントやKY活動を行うことが効果的であり、安全声かけ運動埼玉とともに、積極的な実施をお願いしたい」と述べ、この大会を契機に一層の活動に期待を寄せた。
このほか来賓には、小島茂県土整備部長の代理で奥広文建設管理課長、小川貢三郎埼玉県建設業協会長の代理で関根信次副会長が招かれ、祝辞では、建災防県支部の労働災害防止に向けた活動に敬意を表すとともに、引き続き安全への意識を一層高め、労災防止活動の充実を図る取り組みに期待した。安全の誓いでは、「安全声かけ運動埼玉の積極的な推進、リスクアセスメントの確実な実施・定着、メンタルヘルス対策と職場環境改善の推進―の3つを重点に安全衛生活動に取り組み、安全で働きやすい職場環境を実現することを誓う」とした内容を、参加者の拍手により賛同・承認した。
休憩後の第2部では、埼玉労働局労働基準部の高橋仁部長が、建設業における労働災害防止について安全講話。続いて、建災防県支部労働災害防止活動推進委員の阿久津孝委員が、安全声かけ運動埼玉の実施について発表。第3部では、日本レジリエンス代表の須田亨妃氏が、事故を防ぐ安全のレジリエンスについて記念講演を行った。
本年度の表彰受賞者は次のとおり。(敬称略)
【事業場賞】
▽とだか建設▽榎本建設▽共栄建設▽熊谷電機▽島村工業▽星野組▽潮田塗装▽大野建設▽守屋八潮建設
【個人賞(功績賞)】
▽伊藤栄(八生建設)▽永井敏之(島田建設工業)▽本間悟(山崎工務店)▽金井大樹(真下建設)▽鴨下良典(昭和工業)▽山中輝昭(岩崎工業)▽奥冨孝幸(奥冨設備)▽栗本睦仁(栗本建設工業)▽森田正(昭和工業)
【個人賞(職長賞)】
▽古賀一也(昭和工業)▽茶ノ木芳文(埼和興産)▽久保田拓海(早田工務店)▽松田建治(彩家造園)▽中島祐巳(野口建設)▽小林康宏(小林工務所)▽高来努(渡辺工務店)▽民谷忠(荒川建設)
















