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長野県松本市

建設計画見直2案を示す 新築A案137億円、既存活用B案97億円

2026/09/19 長野建設新聞


 松本市議会の市立病院建設特別委員会は15日、市立病院建設基本計画の見直しについて協議した。病院局は現行計画の180床、延床面積約1万5000㎡から、156床、約1万1000㎡に規模を縮小した上で、病床機能を新病院に集約する「見直しパターンA」と、既存病院の西館を活用して新病院と病床機能を分ける「同B」の2案を提示した。概算事業費はA案が約137億円、B案が約97億円で、開院時期はそれぞれ2031~32年度中を見込む。

 基本計画の見直しは、市立病院建設基本計画見直し検討委員会からの答申や、資材価格の高騰、金利上昇などによる建設事業費の増加を踏まえたもの。国の新たな地域医療構想策定ガイドラインで示された40年の病床数必要量などを参考に、病床数を現行計画から24床削減。病棟構成も4病棟から、地域包括医療および回復期リハビリテーション、地域包括ケアの3病棟に変更する。

 A案は、約1万1000㎡の新病院に病床機能を集約するもの。地域包括医療病棟60床、地域包括ケア病棟56床、回復期リハビリテーション病棟40床の3病棟で計156床(うち感染症病床6床)とし、既存病院の事務棟、更衣室棟、既存玄関棟は引き続き活用する。新病院建築や外構工事、既存病院の解体などを行い、概算事業費は新病院建設約107億円、既存病院解体約30億円の計約137億円。31年度中の開院を目指す。

 B案は、新病院約4500㎡と既存病院約6500㎡を合わせて約1万1000㎡とし、病床機能を分けて配置する。新病院に地域包括医療病棟60床、西館に地域包括ケア病棟56床と回復期リハビリテーション病棟40床を設ける計156床(うち感染症病床6床)で、西館のほか管理棟、更衣室棟、既存玄関棟を活用する。西館は2階を腎透析センターやリハビリ室、3~4階を病棟などとして活用する。新病院建築、既存病院の増改修や設備改修、東館解体などを行い、概算事業費は新病院建設約44億円、既存病院の増改修約38億円、解体約15億円の計約97億円。32年度中の開院を見込む。

 B案については西館を病棟として継続利用できるかを見極めるため、既存病院の劣化度調査を実施する。病院局は調査の履行期間に6~8カ月程度を見込み、費用は2000万円以上になるとの見通しを示した。東館については築40年以上が経過し老朽化が見られるため、活用はせず解体する。

 病院の役割については、松本西部地域の高齢者を中心とした医療ニーズに対応し、広域型病院などとの機能分担・連携を図る地域型病院としての役割を担う。急性期病棟から地域包括医療病棟へ転換する一方、小児、へき地、感染症、救急医療などの政策医療は継続的かつ安定的に確保する。

 委員からは、40年の病床数必要量などを基に病床数を設定する中、それまでに患者数が増加した場合の対応について質問があり、病院局は地域の医療機関との連携を強化して対応する考えを示した。また、病床数の減少に伴う収益への影響や年間収支、返済額などについては現在算定中とし、具体的な数値は示さなかった。

 新病院の見直し前の基本計画は、180床(うち感染症病床6床)、4病棟、延床面積約1万5000㎡で、既存病院の事務棟、更衣室棟、既存玄関棟を活用しながら、建設用地に新病院を建設する計画。新病院建築や外構工事、既存病院の解体などを行い、概算事業費は新病院建設約147億円、既存病院解体約30億円の計約177億円を見込んでいた。

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