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売却も視野に検討 旧保健農園ホテルフフ山梨

2026/09/25 山梨建設新聞

 旧保健農園ホテルフフ山梨(同市牧丘町)の活用で山梨市は、売却も視野に検討していることを明らかにした。長期にわたる賃貸借契約も可能とし、参入事業者の経営の安定化を図る。施設の改修費も支援するなど事業者の初期投資を軽減することで、参入を促す。早ければ年内にプロポーザルを告示し、年度内の候補者選定を目指す。

 市観光課によると、2026年度に実施したサウンディング調査では、大半の事業者が現在と同じ宿泊施設としての活用を検討している。採算性を考え長期間の賃貸借契約を望む声があったほか、「施設の改修費補助などがあれば、なおいいという意見があった」(同課担当)。また土地・建物を含む全施設の買い取りを希望する事業者もいたため、提案次第では売却も可能とするという。

 市は次回公募においては、事業者提案に応じ、20年以上の長期賃貸借契約や事業立ち上げ期における使用料の大幅な減免、改修費の補助などを行う方針だ。2026年9月定例市議会で、島村雅美議員の質問に対し高木晴雄市長は「事業初期の改修費用や軌道に乗るまでのコストの負担軽減が最大の鍵であることを確認した」と、事業者獲得にイニシャルコスト軽減は必須と強調。事業者の意向により、売却も視野に協議を進める考えも示した。

 施設はW造の建物7棟延べ2134㎡のほか、公園3万9881㎡、山林2万3971㎡などで構成。森林セラピーやヨガなどの体験ができる宿泊施設として2012年にオープンしたが、21年3月に閉館した。活用事業者の公募は21、23年度の2回行い、ホテル経営などを手掛ける日本開発(神奈川県横浜市)とグランピング施設運営のネイチャーライブ(大阪府大阪市)がそれぞれ候補者に選ばれたが、いずれも契約に至らなかった。その要因について市は、築30年かつ特殊な構造の建物の改修費を挙げた。

 市は今後公募内容を詰め、年内にもプロポーザルを告示する見通し。高木晴雄市長は「山梨市の観光推進にとって極めて重要な施設。事業者と市が対等なパートナーとして、共に事業の成功を目指す」としている。

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