県峡南農務事務所は、小室地区に既設する小室ため池を対象とした農地防災事業を計画している。同事業ではため池の堤体工を主に予定している。進捗として、工事に向けた測量設計や調査等の業務は既に完了しており、本年度はいよいよ工事に移る見通し。
富士川町小室地内に備わる同ため池は、町の中西部に位置している。同ため池から東に約2㎞強に当たる場所には、町立増穂南小学校がある。
同地区では特に稲作が盛んに行われている。同ため池は、水田用水を確保するための農業用施設として地域にとって重要な役割を果たしている。
築造から同ため池は約70年以上が経過しており、経年に伴う老朽化などが見られる。
同ため池に係る機能診断を進めた結果、堤体の部分で地震発生時における所定の基準を満たしていないことが確認されている。
ため池から下流域には人家が点在しており、昨今頻発化する自然災害等が起因して決壊が発生した場合には、甚大な被害が想定される。
県では、早期に対策工事を進めて、保全が必要な人家等に係る安全確保や地域における農業生産性の維持等につなげていく考え。
同ため池の概要は堤高が5m、堤長は42・5m、貯水量については1万6200立方mに及んでいる。
なお、測量設計用地調査業務については、葵エンジニアリングが担当して策定した。
今後の整備計画によると、本年度から2027年度にかけて堤体工を進める予定。続く28年度には付帯工を進めて完了させる見通し。
工事完了の見込みは、現段階で28年度中を予定している。
同事業に要する総事業費には、約2億円を想定する。
















