9月6日投開票の長生村長選挙で初当選を果たした岡本高直氏。生まれ育った村への恩返しの思いを胸に、安心して暮らせる村づくりを目指す。議員時代から培ってきた現場主義を貫き、八積駅北口の整備検討や天候に左右されない遊び場・憩いの場の整備に取り組む。
――村への思いや印象は。
岡本 生まれも育ちも長生村。村での生活や風景を大切に思っている。今では、長生グリーンラインの整備などによりアクセスも良くなり、非常に便利になった。住み慣れたこの村で一生を過ごしたいという思いが強い。
――就任にあたっての抱負や展望は。
岡本 まずは地域の方々に恩返しをしたい。議員として活動していた時から、地域の声を聴き、それを政策に反映したいという思いで取り組んできた。さまざまな政策があるが、まずは村民一人一人の命と暮らしを守ることからスタートする。安心して暮らせて、「長生村はやっぱり良いところだ」と思えるような村づくりを基本に考えている。今は村内の施設を回り、災害による破損箇所などを確認している。随時、各課とのヒアリングや政策協議を経て、対応方針を決めていく。
――防災・安全について。
岡本 議員時代から、災害があれば現場に行き、自分の目で確かめてきた。9月の台風25号による災害時も、冠水した場所を実際に見て回った。過去に例を見ない雨量だったことで、新たに整備すべき箇所も浮き彫りになった。そうした箇所を整理し、生活への支障が大きい場所から整備を進めていく。国や県が管理する場所については、要望し、連携しながら対応していく。
――教育・福祉施設整備について。
岡本 選挙期間中から、公共施設の空き室を利用した居場所づくりを掲げてきた。各施設を見て回り、空き室の数や稼働率、利用者数などを確認している。災害で避難所を開設した際にも、高齢者の方々から「集まれる場所がほしい」「居場所がほしい」という声があった。村民が雨の日に立ち寄れたり、夏の暑い日にはエアコンの効いたところで過ごしたりできるように取り組んでいきたい。また、交流センターや文化会館などの施設の特色をもっと生かしていきたい。交流センターでは、受験の時期に限らず、学生が座りきれないほど集まって勉強している。そうした場所をもっと提供し、学習ルームやふれあいルームなど、皆が集まって勉強できる、学べる場所をつくりたい。学校などの老朽化には、長寿命化で対応していく。築40~50年程度の建物もあるので、適切な長寿命化を施し、長く大切に使っていく。
――一松海岸の浸食対策について。
岡本 海岸の侵食箇所について県に要請し、養浜が行われている。しかし、台風の影響により、1日にして砂が全て流出し、酷い状態のため、改めて県に対応を要請している。観光地として海岸に人を呼びたいが、養浜で砂を入れても、大雨や潮の満ち引きで、すぐに砂がなくなってしまう状況。これからどのように対応するか考えていかなければならない。管理方法を含めた検討が必要。
――JR八積駅周辺の整備について。
岡本 八積駅南口には、前村政からラウンドアバウトなどの整備を進めてきた。政策に掲げている売店の設置や北口改札の新設については、協議を進めている。
――地域の建設業への期待は。
岡本 特に災害時は、本当に頼もしく感じている。緊急性の高いものは、地元業者がすぐに対応してくれている。先日の台風災害に際しては、災害協定に基づいて長生村土建組合に連絡し、冠水のおそれがある場所について、数日前から準備していただいた。発電機とポンプを用意して水をくみ上げる作業を深夜まで行っていただき、感謝している。数年前の災害で倒木があった時には、重機により処理をしていただいたことを覚えている。今後も、有事の際に迅速に対応できるよう連携を深めていきたい。
【略歴】
おかもと・たかなお
1971年4月25日生まれ。長生村出身。日本大学工学部土木工学科卒業。民間企業を経て、長生村議会議員として3期連続当選。9月6日執行の村長選挙で初当選を果たした。趣味はスポーツ観戦。
















