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農林水産省関東農政局,その他記事(公共)

鏑川二期地区 事業計画の策定が進捗中

2026/10/17 群馬建設新聞

農林水産省利根川水系土地改良調査管理事務所は、高崎市、藤岡市、富岡市、下仁田町、甘楽町にまたがる国営かんがい排水事業(国営施設機能保全総合対策事業)鏑川二期地区の事業計画の策定を進めている。事業は2027年度から41年度までの15年間で計画。総事業費は170億円を見込んでいる。工事では貯水池3池、頭首工2カ所、幹線水路4路線を対象に老朽化対策や耐震化対策などを実施する。27年度以降に順次、基本設計や地質調査、実施設計などを行い詳細な施工内容や施工数量を決める予定。

同地区に設置されている農業水利施設は1958年度から71年度にかけて実施した国営鏑川農業水利事業で整備を実施。事業完了から50年以上が経過し、施設の老朽化により農業用水の安定供給に支障が出ているだけでなく、施設の維持管理に多大な費用と労力を要している状況にある。

また、貯水池や頭首工、水路橋の一部は必要な耐震性を満たしていないことから大規模地震が発生し、施設が倒壊した場合には農業用水の安定供給や地域に甚大な被害を及ぼすことが懸念されている。このため、施設の機能を保全するための整備や施設の耐震化、老朽化したため池の整備を一体的に行うことで農業用水の安定供給および施設の維持管理費用と労力の軽減、農業生産性の維持および農業経営の安定化を図る。

対策工事を実施する各施設と工事概要については、次の通り。

【貯水池】

丹生貯水池(富岡市)、大塩貯水池(富岡市)、竹沼貯水池(藤岡市)の3池を対象に整備を行う。

丹生貯水池は、大規模地震に対する耐震性が不足。堤体の安定性および遮水性を確保するため、既設の堤体を撤去・再構築し、堤体の耐震化を図る。これに伴い取水施設や洪水吐きの改修も行う。既存貯水池は▽堤高17・3m▽堤長398・2m▽有効貯水量144万立方m-の遮水壁型フィルダムで設置されている。

大塩貯水池と竹沼貯水池は取水施設等の老朽化に伴い、ゲート設備の更新などを行う。既存貯水池の堤体は2池ともに均一型フィルダムで、大塩貯水池は堤高31・9m、堤長250・8m、有効貯水量175万立方mの規模。竹沼貯水池は堤高27・4m、堤長215m、有効貯水量98万立方mとなっている。

【頭首工】

南牧頭首工(下仁田町)と下仁田頭首工(下仁田町)を対象に整備する。大規模地震に対する耐震性が不足しているため2頭首工で共通して▽開閉装置の更新▽機側操作盤の更新▽操作室上屋の新設▽ゲートの扉体・戸当りの更新▽護床工等の補修-を行う。

加えて、南牧頭首工は堰柱や土砂吐きの耐震化対策のほか、附帯工、取水口、土砂吐きの改修を実施する。

下仁田頭首工では堰柱、土砂吐き、洪水吐きの耐震化対策を行うほか、附帯工、固定堰、土砂吐き、洪水吐き、取水口の改修を予定する。

既存の南牧頭首工、下仁田頭首工はともに直線型コンクリート重力式。南牧頭首工は堤高4・5m、堤長28・7mの規模。下仁田頭首工は堤高5・5m、堤長69・3mで整備されている。

【幹線水路】

整備は▽南牧導水路▽南1号幹線水路▽南2号幹線水路▽甘楽幹線水路-を対象に実施する。

南牧導水路は水路橋の耐震化対策やトンネルの改修を行う。区間内には水路橋が2カ所設置されている。

南1号幹線水路と南2号幹線水路は水路橋の耐震化対策のほか開渠、暗渠、サイホン、トンネルの改修を実施。南1号幹線水路の区間内には水路橋が4カ所、サイホンが10カ所、南2号幹線水路については水路橋が3カ所、サイホンは17カ所設置されている。

甘楽幹線水路については開渠、暗渠、サイホンの改修を計画する。区間内にサイホンが3カ所設置されている。

水路橋は大規模地震に対する耐震性が不足している区間があることから、耐震化に向けて施設を更新するとともに、老朽化した水路区間の補修・補強を行う。トンネルは、ひび割れ補修工や表面被覆工を実施。管路はFRPM管の布設後、モルタル充填の改修、開水路については表面被覆工を施す。

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