山梨市の義務教育学校笛川学園の増改築で、概算事業費が約30億円に上ることが関係者への取材で分かった。増築校舎はW造2階建てでZEB(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)化を想定する。既存校舎の改修や校庭の再整備、テニスコート移設、プール解体なども計画。年度内に実施設計を固め、2027年度着工、28年度末完成を目指す。工事を2期程度に分けて実施することも検討する。
増築校舎は既存校舎とその南に位置するグラウンドの間に建設する。段差があるためグラウンドの一部を盛り土し、用地とする予定だ。W造2階建てで、延べ床面積は約1650㎡。1階にエントランスや職員室、会議室、保健室など管理・共通機能を統合して配置。2階には小学1~4年生の教室のほか、支援が必要な児童の教室などを設置する。
屋根には太陽光発電設備を設置する予定。断熱性を高める部材も使用し、一時エネルギー収支を実質ゼロにするZEB化を目指す。エレベーターは既存校舎と増築校舎に1基ずつ設置。渡り廊下、スロープも造る。
既存校舎の改修は、間取りの変更など建築工事が主体。電気・機械設備類については、できるだけ既存の機器を使う。エントランスは図書室に改修。新たに多目的スペースや学習室などを設置し、探求型の学習に生かす。体育館には断熱工事を施しエアコンを設置する。
グラウンドは補修、整地する。駐車場を増やし、遊具を移設する。敷地南側にあるテニスコートは職員から目が届くよう敷地西側に移設。プールは使用していないため取り壊す。
市学校教育課によると、増築校舎は、コスト縮減や周辺の景観との調和、あたたかみを考えW造とした。また学校建設には建物の耐用年数に応じた児童の将来推計などを加味する必要があるが、RC造とした場合50~60年先まで考慮しなければならず、着工の判断が難しくなるという。
国が策定した「新しい時代の学びを実現する学校施設の在り方」に沿い、多目的スペースや学習室などを増やし、省エネ化を図る設計とした。設計は山形一級建築士事務所が担当している。
市は設計費や外構費を含む概算事業費を29億8500万円と試算。27年度当初予算案に事業費を盛り込む方向で調整する。同年度早々に入札を公告し、同年6月市議会での契約承認後着工。工期に約1年9カ月を見込んでおり、28年度末完成を目指す。
同課は有利な財源を使えるよう国の補助制度などを研究し、状況により工事を2期程度に分割して実施することも検討するとしている。
















