武蔵村山市の旧第五小跡地利用について検討委員会は、このほど中間報告書を作成、現有施設の有効利用を基本に教育・福祉関連施設への転用方針を示した。今後は、同報告に関する市民説明会を開催、国や都とも協議を重ね、年度内の最終報告を目指す。
中間報告では、各課の利用希望や市民の要望を基に、長期計画との整合性や緊急度等を勘案し当面の四方針をまとめた。市ではさらに市民の意見を聴くなどして、内容を詰めていく。運営面なども今後の課題となっていく見込み。
学区統合に伴い廃校となった旧第五小(学園四-六)は、年度内まで雷塚小仮校舎として利用している。校舎は延べ床五、五四五㎡規模、屋内運動場は八〇二㎡規模。プールは二五m×一三m、その他施設一五七㎡。校庭面積は九、一一二㎡。現在は構研設計事務所(立川市042-523-0366)が耐震診断を十月まで担当、市の三か年実施計画では十一年度施工を見込んでいるが、具体的な事業費などは明記していない。
中間報告で提示した跡地利用の四方針は、次の通り。
校舎…高齢者・障害者福祉の拠点となる保健福祉総合センター、適応指導教室や教育相談室など昨今の教育課題に対応する教育センター、地区会館施設など文化活動関係への転用が基本。シルバーワークプラザ及びストックヤードは、用途地域の問題から困難。
屋内運動場…現状でも一般開放しており、引き続き体育施設及び災害時の避難場所としての利用。
プール…引き続き活用可能。
敷地等…運動場は継続利用。施設転用に伴い必要となる駐車場は、利便性等を考慮した上で位置を検討。