県土木部は今年度から、柏崎市内で鵜川総合内水対策緊急事業に新規事業着手する。これは、浸水被害軽減のため、ハード・ソフト一体となった総合内水対策事業を行うもので、今年度は実施設計等を行う方針だ。当初予算配分額は2億2000万円。
対象河川は、整備目標流量に対して流下能力が小さく、加えて排水機場の排水能力が不足している状況にあり、昨年6月の集中豪雨では、床上浸水126戸、床下浸水184戸という甚大な被害が発生した。そこで、今年度から国の補助を受けて新規事業化し、県と柏崎市が一体となって内水被害の軽減に向けた抜本対策に取り組むことになった。事業期間は平成22年度までの5か年。総事業には14億円を見込む。
全体計画によると、県は横山川の河道掘削L540m(Q16立方/s)および排水機場増強2か所(横山川、源太川)、橋梁架替2橋(市道橋)を実施。柏崎市は、内水対策協議会(仮称)設置やハザードマップ作成、避難計画の策定、開発行為による流出抑制等を行う。
このうち、県では今月31日に、横山川排水機場の詳細設計業務を入札執行する。施工地は柏崎市宮場町地内。工期は165日。
同業務では、ポンプ増強に伴い既設2基は現況のままとすることから、新設するポンプ1基(Q3・4立方/s)の詳細設計を行う。構造については河岸や河川管理施設の構造に支障を及ぼさないものとする予定。