木更津市は、このほど開いた都市計画審議会で「木更津港臨港地区」の決定を承認した。臨港地区の面積は約71ha。同地区の指定は重要港湾の木更津港で、港湾機能の増進と混在する土地利用から生じる都市機能の低下を防止し、効率的で適切な土地利用の実現と保全を図るため決定した。
以下、指定の理由書の内容は次の通り。
【木更津都市計画臨港地区の指定】
▽理由書=木更津港は、1968年に重要港湾の指定を受け、物資集散港として繁栄してきた港湾であり、港湾区域(水域)の面積は約8600ha、海岸線延長は約28㎞に及び、その背後地は木更津市、君津市、富津市の3市にわたる、我が国の基幹産業が立地する京葉臨海工業地帯の一翼を担う工業港として、千葉県南部地域の経済社会基盤として重要な役割を果たしてきた。
また木更津港は、工業、物流、海洋性レクリエーションなど多様な機能を併せ持つ港湾であり、木更津港港湾計画でも各々の機能に沿った計画としている。このように、国の重要港湾の指定を受け、多様な機能を果たすことが期待される木更津港については、港湾の良好な管理運営を図り、港湾計画に位置付けられる各地区の機能を適正に果たしていく土地利用を誘導していくため、臨港地区の指定を促進していく必要がある。今回の臨港地区を指定しようとする地区については、木更津港港湾計画に位置付けられた埠頭用地、港湾関連用地、工業用地、緑地等の土地利用形態が定着しており、また、「国際航海船舶及び国際港湾施設の保安の確保に関する法律」に基づく国際埠頭施設を含む公共の埠頭や臨港道路が集積した地区であることから、港湾活動の進展と港湾の良好な管理運営を図るため、臨港地区を指定し、適正な土地利用を推進するものである。