茨城県が整備を進めていた八郷町根小屋地内の畜産センターが10日に開所した。この日、午前11時からの開所式では地元地権者や多くの関係者らが現地に足を運び、橋本昌知事、葉梨信行衆議院議員、関野和夫八郷町町長、穐山隆貞センター長ら8名がテープカット、引き続いて式典や祝賀会が催された。
式典で橋本知事は「周辺を考慮した畜産環境をつくることが最も大切であり、そうしたことに十二分、応えられる施設ができたと自負している。21世紀を担う先端技術の開発に取り組み情報拠点の一つになるよう励む所存」と挨拶した。
畜産センターの整備について、茨城県では4年度から用地買収に入り、総事業費に175億円を費やした。123haの広大な敷地には本館や先端技術実験棟をはじめ乳牛舎、豚舎、畜産物加工センターなどが建つ。
今後の抱負について、穐山センター長は「先端技術の開発は勿論だが、現場の中に深く入り込み、一つひとつの課題に取り組んでいくことに心がけたい。また、県民とのふれあいも大切にし、特に小・中学生に訪れてもらい畜産を通じて命の大切さを学んでほしい」と話していた。