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埼玉県県土整備部

道路整備効果検証へ/調査業務は7日入札

2006/06/05 埼玉建設新聞

 県土整備部は、中山陸橋と近く開通する蓮田岩槻バイパスの整備効果を検証する。道路整備によって旅客速度、渋滞長さらには二酸化炭素排出削減量などを測定し、効果を計る。調査業務は7日、12社で入札する(指名メンバーは1日付6面)。

 今回の調査対象道路は、飯能市青木ほか地内で3月に開通した中山陸橋によって国道299号飯能狭山バイパスが全面開通したことを受け、同バイパスとその周辺を実施する。また、もう1路線は11日に約40年かけて開通する国道122号蓮田岩槻バイパス。

 これら2道路の供用開始に伴って周辺の道路交通量、旅行速度などにどのような影響を与え、どのように変化したのかを調査する。さらに、交通量の変化の結果、環境的にどのように変わったかを示す二酸化炭素の排出量も調査していく。

 これまで二酸化炭素の排出量は、国土交通省の大宮国道工事事務所などでは調査していたが、県では初の試みになるようだ。

 調査の結果は、道路整備したことによりどのような効果をもたらすかといった説明責任を果たす大きな指標の1つとして捉えている。

 これまでは量的な目標、つまり道路を何km整備したかといった規模であった。しかし、昨今、公共事業への世間の目も厳しくなり、ただ造っただけではなく、それによって例えば、鉄道踏切の渋滞長の緩和、二酸化炭素排出量の削減など質的な観点が求められている。

 県としても整備による発現効果は、説明責任を果たさなくてはいけないとの観点から、見えるかたちで効果を検証し公開していく方針で今回の業務に着手したもの。

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