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神奈川県横浜地区公園管理事務所

保土ヶ谷公園2期の再整備/17年度に続き、市民参加で検討

2006/06/12 日本工業経済新聞(神奈川版)

 横浜市内にある県立公園の管理や整備を担う県横浜地区公園管理事務所は、保土ヶ谷区にある県立保土ヶ谷公園の再整備に向け、公園に関心を寄せる住民らの意見を聞きながら計画案を作成することを決め、昨年九月から「考える会」と題したワークショップを開き、検討を進め、年度末の三月には基本的な考え方(計画)をまとめたが、十八年度第一回目のワークショップを公園内にある保土ヶ谷球場会議室で開催した。基本設計図作成に向け、今年度の進め方などに関し意見を交わした。自然観察会などイベントを通じ、楽しみながら考えていくこととなった。

 県立保土ヶ谷公園は、保土ヶ谷区花見台、明神台、仏向町に跨る面積三四㌶の公園で、戦前は防空緑地として都市計画決定され、戦後、そのうちの四八㌶が農地開放となり、二度の国体を経て硬式野球場、サッカー場、ラグビー場などの運動競技施設が整えられている。今回は、道路を挟んで、県営花見台アパートや市営明神台団地側に広がる八・六㌶を対象に再整備を行う。事務所では国体開催時に合わせて整備した運動施設がある区域を第一期地区、ここを二期整備地区と位置づけている。

 第二期は、本格的な競技場が揃う第一期とは違い、高低差がある園内に五〇㍍と二五㍍、それに幼児用の三種類のプール、テニスコート、梅園、植物見本園、ミニ運動広場などの施設が配されている。

 園内は老朽化が進んでいる施設も多く、樹木が生い茂り、うっそうとしている場所もある。利用が夏季に限られ、利用者が少ない、五〇㍍プールの活用方法も課題となっている。十七年度では園内を五つのゾーンに分け、バリアフリーや安全性を確保し整備や散策ルートの充実、樹木の手入れを行っていくことなどを決めている。

 十八年度、第一回のワークショップでは、自然観察会やイベントを通じ施設のあり方を考えて行くことと、次回、七月の考える会において、園内の水の流れや水質、植生を調べ意見を交わしていくことを決めた。

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