さいたま市保健福祉局が今年度当初予算に146億6900万円の3カ年継続費を設定した市制施行後最大規模の建築事業「市民医療センター」は発注順次が完了、近く一般競争入札を公告する。工事は建築、電気、給排水、空調の4分離。施設規模は、RC造一部SRC造の免震構造地下1階地上5階建て、延べ床面積は2万9400㎡。ベッド数は340床。9月議会を経て10月から着工、20年9月の完成を目指す。関連工事となる周辺道路など整備工事は、8月ごろ一般競争で発注。19年3月の工期が予定されている。
地域医療支援病院としての性格持つ医療センターの建設地は、西区島根299-1ほかの敷地1万8600㎡。建築面積8400㎡、高さ32m。内科、外科、小児科、脳神経外科、消化器科、リハビリテーション科、麻酔科、放射線科などの診療科目を置き、外来部門は、かかりつけ医などからの紹介に基づき、患者に対する医療や救急医療を実施する。
病床数は老朽化に伴い、建て替えが計画されている大宮医師会市民病院の240床を基礎に、県第4次地域保健医療計画による知事裁量権100床分の承認を受けて、340床で整備。
施設には、コ・ジェネレーションシステム、太陽光発電など、環境に配慮した設備を設置する。
病床数は、内科系病棟、外科系病棟、回復期リハビリテーション病棟がともに94床、小児病棟は救急専用病棟10床を含む50床、特定集中治療室は小児ICUを含む8床。
工事は、建築工事受注業者が地盤改良とともに敷地内造成を行い、本体工に着手。駐車場は165台分を確保。
また、周辺道路の整備に関しては、敷地内水路の切り回しほか、南側市道を7m(L約150m)に拡幅。西側は8m(L150m)に整備し、北側も9m(L170m)に整備する。歩道は水路敷に蓋掛けし、2m幅員を確保する。
設計は共同建築設計事務所(新宿区、電話03-3359-6431)がまとめた。
医療センターは市が施設を整備し、管理・運営を医師会が運営する医療法人を設立する、公設民営方式を採用。