記事

事業者
栃木県

足利土木事務所八椚バイパス

2006/06/27 群馬建設新聞

【宇都宮支局】栃木県足利土木事務所は、今年度の主要事業概要を明らかにした。それによると、道路関係事業と河川砂防関係事業を合わせ、か所に億1400万円(繰越分含む)を配分する計画。内訳は、道路関係がか所・億7000万円、河川砂防関係がか所・7億4400万円。新規着手は、国庫補助総合流域防災事業・1級河川粟谷川(板倉町)、国庫補助急傾斜地崩壊対策事業・五十部町(五十部町)など。継続個所では、都市計画道路3・4・1前橋水戸線・八椚バイパス(八椚町)で、初弾工となる改良工の発注を予定。一般国道293号・大月拡幅(大月町ほか)では、(仮称)新上村橋上部工及び道路改良工、一般県道飛駒足利線・名草下バイパス(名草下町)では橋梁下部工などの発注を見込んだ。

新規の総流防・粟谷川は、足利市北部山間地を源とし1級河川松田川に注ぐ延長約3200mの1級河川。近年では昭和年、同年、同年、平成年に洪水被害が発生。特に年には、台風3号の豪雨等で家屋戸、工場1棟、宅地0・8、農地9が浸水被害を受けるなど、沿川住民は不安を抱えながらの生活を余儀なくされていた。

そのため栃木県では、松田川合流点から1級河川上流端までの延長約3200mを事業区間とする河川改修に着手することとし、全体計画は、掘削・築堤工、床固工基、橋梁架け替え橋、堰改築5基などを想定。計画流量毎秒t(下流部)を確保する。今年度は用地補償とともに、可能であれば一部護岸工にも着手したい考え。

急傾斜地・五十部町は、事業実施地区が山麓の斜面に隣接した市街地区域に位置しており、がけ崩れの危険性を有していることから、延長約130mにわたり擁壁工等を施工し、住民が安心して暮らせる環境を創出する。保全対象は人家戸、2級市道及び1級河川蓮台寺川。今年度は、用地調査や詳細設計委託を見込んでいる。

主な継続個所では、都計道3・4・1前橋水戸線・八椚バイパス(全体延長約1865m、全幅m)は、初弾工となる改良工の発注を想定。今のところ、バイパス東端の現道(主要地方道桐生岩舟線)すり付け部を含む延長約180mの発注を予定しており、下層路盤程度まで仕上げる意向。

国道293号・大月拡幅は、1級河川長途路川を渡河する(仮称)新上村橋の上部工及びその前後の取付部で若干の改良工を想定。このうち、新上村橋上部工は橋長・8m(全幅9m)の鋼単純非合成鈑桁となり、日付で本庁発注の総合評価公募型適用案件として広告済み。8月2日に落札者が決定するスケジュールとなっている。

飛駒足利線・名草下バイパスは主に、足利インター・ビジネスパーク北側で1級河川名草川を渡河する新設橋梁の左岸側下部工1基を予定。同橋は、下部工が逆T式橋台2基(いずれも場所打ち杭基礎)、上部工が橋長m、幅員mの単純ポストテンション方式PC中空床版を見込んでいる。

このほか、国補電線共同溝整備の国道293号・旭町では、今年度は東側歩道部を主体とした電線共同溝工(延長約640m)や、昨年度発注した西側歩道部の電線共同溝整備個所における歩道美装化などを想定。電線共同溝工1件は、事務所発注公募で既に広告済み。

国補基幹河川改修による1級河川矢場川の整備では、河川改修に伴う一般県道赤岩足利線・後河原橋の架け替えを予定。今年度は、仮橋設置と新橋梁の下部工を施工する見通し。下部工は、事務所公募で第2四半期の入札が有力。

新橋梁は、下部工が逆T式橋台2基(いずれも鋼管杭基礎)、上部工が橋長・9m(有効幅員m)のプレテンション方式PC単純ホロー桁を計画している。

総流防・名草川では、掘削・築堤延長約200m及び橋梁下部工、国補急傾斜地・吾妻坂南では、擁壁工延長約m、同じく国補急傾斜地・天満宮でも擁壁工延長約mなどを見込んでいる。

紙媒体での情報収集をご希望の方は
建設新聞を御覧ください。

建設新聞はこちら