【宇都宮支局】栃木県足利市は、水処理センター第5期建設事業の実施設計発注に係る委託契約を、今月内に日本下水道事業団と締結する考えを明らかにした。5期事業では、既設建物への水処理設備設置工事を計画しており、年度末までに実施設計を完成させる。順調ならば来年度には工事に着手し、年度または年度の施工完了を目指す。今年度当初予算には1050万円の設計委託費を計上。総事業費は未定だが、今年1月に策定した市・年度実施計画によると、3億1600万円の年度事業費を試算している。
水処理センターは、鵤木町に位置しており、年度末の処理能力は日平均で5万8800。現在の下水の流入量は4万8500だが、公共下水道の面的整備に併せて流入量が増加しているため、処理能力の増大が求められる。
工事では、最初沈澱池、反応槽、最終沈澱池などの設置がメーンで、土木・建築は含まず、機械・電気のみとなる。工事内容については、実施設計の段階で詳細を固めるとしている。
第6期以降の建設工事については、公共下水道の整備区域拡大や市の財政状況を十分に見極めた上で、順次進捗を図っていく考えだ。