県土木部は、国道254号バイパスの延伸検討および荒川新架橋整備に向けたルート選定(都県間東西道路整備)検討両業務をパシフィックコンサルタンツ(多摩市)に委託した。
254号バイパス延伸は、富士見川越有料道路部の構造検討ほか、同バイパスと国道463号の交差部から志木市、朝霞市を抜けて和光市の東京外郭環状道路へ接続、さらに南下して県道練馬川口線まで延伸させようというもの。
検討対象区間は、川島インターから練馬川口線間の27・2km。
調査は、圏央道川島インターチェンジから浦和所沢線間18・6kmのうち、平面4車線となっている有料道路区間を現況4車線から平面6車線または高架による専用部と一般部に分けるなど、将来の交通量を予測しながら最適な構造を設定。また、463号から外郭環状道路間6・9kmの延伸部についてはルート調査などを行う。外環から練馬川口線間1・7kmは、一部工事に着手しており、今回の業務で未着手区間の修正設計を手掛ける。
一方、荒川新架橋は昨年度までに、新荒川大橋下流部(Aルート)、新荒川大橋と戸田橋間(Bルート)と戸田橋上流部(Cルート)の3案を選定。このうち、Bルートに架設する案が有力視されており、これまで1万分の1の縮図で検討していたものを5、000分の1に拡大し、具体的な架設位置の検討を行い、都側との協議に臨む。
なお、新架橋までのアクセスについては、県道川口草加線からの延伸を想定。東京都側は環状8号線に接続させる計画。