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茨城県守谷市

守谷城址公園整備、2か年計画で造成工事を完了へ

2000/08/07 日本工業経済新聞(茨城版)

 北相馬郡守谷町は、守谷城址公園整備について13年度までの2か年で造成工事を計画している。すでに詳細設計をまとめたが工事内容について一部、見直しを行っていることから工事の発注は11月ごろになりそうだ。工事費は約7億8、000万円で、このうち調整池の地盤改良費に約4億円を見込んでいる。今後、公園の施設整備についても13年度に設計をまとめ14年度に着工する方針。

 公園の全体面積は8・7haで、約5haで造成工事を行う。計画では公園内を城址ゾーン、水辺ゾーン、拠点ゾーン、獺弁天公園ゾーンの4つに分けているが、このうち既存している城址ゾーン2・8haと獺弁天公園ゾーン0・15haについては、現況を保つ方針であることから造成しない。

 さらに調整池の地盤改良にも着手する。現在、周辺の守谷東区画整理地内に4つの調整池があるが、南守谷8号汚水幹線の調整池にもなることから5つ目の池として整備することにした。貯水量は8万2、000立方mで計画されている。

 すでに今年度に入り、6月に茨城県の開発行為を取得、詳細設計もまとめているが工事内容について一部、見直しを行っているため今後、工事の発注は11月ごろになりそうだ。今のところ発注方法は未定としている。

 造成費について、当初予算で7億8、355万円の2か年継続費を設定、このうち調整池の地盤改良費に約4億円が見込まれている。

 詳細設計は(株)オオバ(東京都目黒区青葉台)でまとめた。

 一方、公園の施設整備については13年度に実施設計をまとめ、14年度に着工する。計画では、水辺ゾーンに修景池や多目的広場、拠点ゾーンに駐車場やトイレを整備する。城址ゾーンについては現況を維持する方針だが、周辺で散策路を整備する考えだ。整備費については約3億円が試算されている。

 守谷城は、これまで平将門が築いたという説が通説だったが、近年では守谷・筒戸地域を拠点としていた相馬一族の相馬師常(もろつね)が建造した説が有力という。



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