所沢市は市民体育館改築設計プロポーザルで、26者からの提案に対し坂倉建築研究所(港区)の技術提案を最優秀に決定した。今後基本設計委託契約を結び、13年度実施設計、同年度末に議会承認を受け14年度当初から24か月の工期で着工する。
施設計画はRC造3階建て程度、延べ床面積は既存の2倍で1万2、000㎡。メーンアリーナは9人制バレーボールコート2面を確保、天井高さ12・5m以上で2、100席。ほかサブアリーナや多目的体育室、トレーニング室、会議室等で構成。全体で5、000人収容の計画。
設計者選定委員会の池原義郎委員長(早稲田大学名誉教授)は坂倉案について「斬新なイメージを受けるものではないが、環境計画、建築計画、スポーツ・交流等すべてに対して、真摯な確実さをもった提案。光や風への配慮、利用空間と周辺とに、諸利用空間どうしの柔らかなゆきとどいた関係など、市民に十分親しまれると感じさせる。大会に際しては隣接のグラウンドに報道陣等テント村の発生の可能性を示し、大イベントの賑わいを周辺に見せる計画も柔らかい」と評した。
市では初のプロポーザル方式の導入。