上田市は、「上田駅お城口地区第2種市街地再開発事業」の目玉となる再開発ビル等の実施設計業務委託について、9月1日に入札行うとして10社を指名した。
上田駅北側の約2・3haを対象に進められる再開発事業は、築後40年以上が経つ駅前ビル等を取り壊し、新たに再開発ビル、駐車場ビル、商業ビルの3棟を建設。駅前広場も現在の1・6倍、約8、800㎡に拡張するもので、完了予定の15年度までに概算事業費166億4、900万円を見込む一大プロジェクト。
本委託の設計対象となるのは、駅正面の再開発ビルと隣接する駐車場ビルの2棟。
再開発ビル(第1街区)はRC造6階建て、延べ約12、400㎡。2つのビルを合わせたようなかたちで、向かって左側部分(第1-1街区、延べ約8、200㎡)は1~3階が商業施設、4~6階が公益施設。公益施設については、マルチメディア情報コーナーや図書コーナー、会議室、多目的ホール等の案があり、設計業務を進める中で確定していく。一方、右側部分(第1-2街区、延べ約4、200㎡)は、すべてのフロアが商業施設。「特定建築物」として、土地を所有する2社が市に変わって建設する。
また、駐車場ビル(第2街区)はS造6階建て、延べ約10、000㎡。1階が商業施設、2~6階が駐車場(収容台数280台)となる。
業務の履行期限は年度末で、その後、法手続き等を経て、13年度後半の工事発注を目指していく。
なお、残る商業ビル(第3街区、RC造5階建て、延べ約2、000㎡、すべてのフロアが商業施設)は、土地所有者が建築する「特定建築物」のため、現時点でのスケジュールは未定。
全体の基本設計は(株)アールアイエー(千代田区)が担当した。
【指名業者】
アールアイエー、梓設計、石本建築事務所、久米設計、佐藤総合計画、高畑建築事務所、日建設計、日本設計、松田平田、山下設計