常陸那珂港を中核とする地域が輸入促進地域「FAZ」に指定された。今後、県では輸入関連事業者の集積等に本格的に乗り出す。
今月16日、「輸入の促進及び対内投資事業の円滑化に関する臨時措置法」に基づき、国が常陸那珂港周辺地域のFAZ計画に同意した。
今後は同意された計画に従い、(仮)常陸那珂港国際物流センターの整備や、特定集積地区(輸入関連事業者の集積を特に促進する地区)のひたちなか地区への設定などにより輸入関連事業者の集積等に取り組む。
FAZ計画の新規同意は平成8年度以来のことで、これまでに全国で22地域が指定されている。
同意されたFAZ計画の概要は次の通り。
【設定される輸入促進地域】
▼ひたちなか市及び東海村の1市1村(135・93km㎡、人口17万9、477人)常陸那珂港完成時=取扱貨物2、600万t、3埠頭、42バース
【輸入貨物流通促進策と目標等】
▼輸入貨物流通促進策
◇最新機能を備えた港湾、高速交通網及び輸入促進基盤施設の整備
◇港での低コストで効率的な荷役サービスの提供
◇ポートセールスによる国際コンテナ航路や輸入貨物の誘致
◇輸入関連の運輸業、製造業、卸・小売業の誘致等
▼平成18年の港の輸入貨物取扱量861・5万t
▼特定集積地区の設定
◇常陸那珂港後背地(港湾関連用地等)412ha
◇平成18年の地区内輸入貨物取扱量107・0万t
【輸入促進基盤整備事業】
▼輸入促進基盤施設の設置・運営
◇名称=(仮)常陸那珂港国際物流センター
◇所在地=常陸那珂港北埠頭内貿地区
◇事業主体=(株)ひたちなか都市開発
◇施設規模=7、930㎡(屁部分4、070㎡を加えると1万2、000㎡)
◇機能=荷捌き・保管施設・流通加工施設、情報化オフィス、共同利用施設
◇竣工予定=平成12年11月
【国際経済交流施設「国際展示場」等の整備構想】
▼名称=(仮)ひたちなか国際展示場
▼予定地=ひたちなかセンター地区(特定集積地区内)
▼施設規模=約2万2、000㎡(うち展示場面積1万平方)