県立つつじが岡公園の東側と西側の整備をてがける県自然環境課は近く、旧秋元邸の補修計画策定業務を特定非営利活動法人(NPO)街建築文化再生集団(代表・前橋工科大学工学部建築学科星教授)と随意契約を結ぶ。また、9月には管理事務所の改築を解体、建築、設備の一括で発注するため、着々と準備を進めている。このほか、着工時期は流動的だが、四阿の改築にも着手する計画で、これらの事業を実施するため、総事業費として約6、000万円を投入する。
近く調査に入る旧秋元邸は、大正8年に建立されたことから、老朽化対策として実施する。業務内容は、建造物の評価報告、補修計画の策定、周辺を含む施設の整備方針の3本柱をテーマに策定するもので、旧秋元邸の規模は、W造平屋建て、延べ床面積400㎡弱。また、管理事務所は現在地へ建設するもので、施設規模はS造平屋建て、延べ床面積約96㎡。内部には、4月15日~5月15日の1か月間、県立つつじが岡公園臨時派出所として利用するほか、これ以外の期間はつつじに関する写真などを展示するスペースを設置し、さらに事務所、トイレ、ローカールーム、休憩スペースもレイアウトしている。
このほか、別棟でS造平屋建て、延べ床面積約19㎡の倉庫も新築する。外観は、フレームがS造で、外壁はガラスとW造となっている。
設計は、下田設計(伊勢崎市連取町2334-10、電話0270-23-1431)が担当した。