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東京都狛江市

新図書館建設の基本計画策定委員会を設立

1998/07/31 東京建設新聞

 狛江市はこのほど、新図書館建設計画の基本計画策定委員会を設立した。今後は年度内の策定に向けて協議を進め、建設地や施設規模などを具体化する方針でいる。

 同計画では昨年度に建設構想委員会を設置、計一〇回の会議を実施した。討議は図書館の将来計画、建築設計者の選定方法、最近の新館建築動向についてなどで、千葉県の市川市や浦安市の図書館見学も行っている。市長への答申は今年三月に済ませた。

 答申では、建設地は市内中心地、交通の便が良いところを考えているが、多摩川沿いや線路南側という案も出ている。施設規模はあくまでも参考として五、六九八㎡と設定。開架貸出部分は約二、〇〇〇㎡を配分、ほかに児童室・セルフサービス室・研究室・収納庫・視聴覚ホール・館長室・事務室・会議室・シャワー室・ロッカー・休息室などの設置を考えている。また駐車場や駐輪場も整備する。

 蔵書量は約三〇万冊を目標に充実させ、電子的資料やキャレル(小机)機能、BDS(蔵書管理システム)・ABC(自動図書貸出返却装置)の設置も考慮している。

 現在の中央図書館は和泉本町一-一-五に位置。地下一階地上二階建て、延べ一、六二〇㎡の規模で公民館を併設する。新図書館完成後の現中央図書館スペースの活用としては、市役所隣接施設であることから市政図書室の整備を計画している。

 新図書館建設計画では『世紀の転換に対応できる』『大きくなくても壮麗でなくてもいい』『市民が作る生涯学習の計画を組み立てられる』をイメージとして掲げ、市民要求に応える施設の完成を目指している。



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