県公園事務所は今年度の県営都市公園の整備について、主な事業内容を明らかにした。鬼怒グリーンパークは右岸側の橋梁上部工及びそれに付帯する取り付け道路、みかも山公園は東入り口付近の湿性植物園、県西大規模公園はオートキャンプ場、壬生総合公園は全体的な園路・広場の整備を予定している。これらの工事は、大半が上半期中に執行される。
公園別の事業内容は次の通り。
▼鬼怒グリーンパーク(高根沢町、氏家町、河内町、約一五八・四km)
昨年度に引き続き、右岸側(河内町地内、約四一km)の整備を推進。管理棟一棟、トイレ一棟の建設を宇都宮土木に委託。公園西側からの進入路に架かる橋梁上部工と、その前後の取り付け道路の整備などが主となる。
橋梁については昨年度に下部工を整備。今年度は上部工に着手し完成させる。橋長約四〇m、上部の構造はPC製。取り付け道路は延長約三〇〇m、全幅一二mとし、片側に歩道を設ける。当初予算には事業費三億九千三十万円を計上した。
▼みかも山公園(佐野市、岩舟町、藤岡町、約一四四・九km)
今年度は、昨年度にオープンした東入り口ゾーン付近の湿性植物園、万葉ゾーンから山頂付近への給排水・電気設備工(配管、配線)、西入り口~東入り口ゾーンを結ぶ管理車道の一部の整備がメーンとなる。
うち、湿性植物園については、木道を設置するなどして既存の池を再整備し、本来植生している自生植物を中心に据えたものとする方針。当初予算には八億九千七百六万円を計上した。
▼県西大規模公園(日光市、今市市、約六一・九km) 来年度のオープンを予定しているオートキャンプ場の整備が中心。トイレ一棟、炊事棟二棟の建設を宇都宮土木に委託。ほか、園路舗装(幹線、散策路)、キャンプサイト(計百区画)の区画割り、案内板、ベンチなどの設置が主な内容。当初予算には七億八千九百九十六万円を計上した。
▼壬生総合公園(壬生町地内、約三七km)
昨年度までに、駐車場、造成工、高木植栽など、面的整備がほぼ終了。今年度は、広場や園路などの全体的な整備に移行する。加えて、一般県道上田壬生線からの進入路を拡幅改良。進入路の延長は三七四m、幅員は全幅二〇mに拡幅し、両側に歩道を設ける。また、『花の城』『ふしぎの舟』『子どもマーケット』の三施設の建設も予定されている。当初予算には三十四億五千四百万円を計上した。