県大田原土木事務所は主要地方道下塩原矢板線の一、二号橋(塩原町)の下部工を上期、下期に分けて発注する。九月に二号橋、十一~十二月ごろに一号橋を入札する。事業費は一号橋が地方特定道路新設改良費、二号橋が緊急地方道路整備事業費で個所付けされ、二カ所で三億円強が見込まれる。詳細設計は二橋とも、(株)富貴沢建設コンサルタンツ(宇都宮市)が担当、二号橋については納入を終えている。
二号橋は橋長五一・五m、幅員一〇mで、形式は下部工が逆T式橋台二基、上部工は単純合成鈑桁を採用。今月下旬にも橋台二基を下部工一式とし、十三社程度を指名する意向。
すでに前後の取付道路は路盤工が完了しており、残る舗装工と上部工については、下部工の事業費残をみながら、年度内発注の可能性を本庁と協議していく。上部工は工場製作・現場据え付けとなる。
一号橋は橋長六五m、幅員一〇m。発注される下部工は二号橋同様逆T式橋台二基が一括となる。上部工は方杖ラーメン構造とする。一号橋の前後取付部は延長約六〇mの改良工事が残されており、今年度執行されるかは未定。上部工は十一年度の発注が見込まれる。
下塩原矢板線の全体事業区間は延長六五〇m。下塩原地内の青葉通りから塩の湯温泉までの交通円滑化を図るため、車道三m×二、路肩一m、同〇・五mに改良、一部新設しながら途中二つの沢を横断する橋梁二橋を架設することになった。