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栃木県企画部

那須新首都への提案を県議会首都機能移転対策特別委員会に報告

1998/06/30 栃木建設新聞

 県企画部は新首都の具体的イメージを盛り込んだ『那須新首都への提案』(素案)を作成、九日開かれた県議会首都機能移転対策特別委員会(吉谷宗夫委員長)に報告し了承を得た。

 『那須新都市構想』のたたき台となるもので、『あくまでも県民をはじめ内外の理解や論議を深めるイメージ素材』(首都機能移転対策室)とし、県として初めて那須新都市の国政都市区を西那須野町西部一帯の東北縦貫自動車道周辺(新都市中央部の那須高原ゾーン)に配置。福島空港の利用面から黒磯市東部、那須町南部一帯(那珂川清流ゾーン)に代替案を示した。

 那須新都市は、全体を那須環境共生系(エコフィールド)に位置付け、さらに自然環境系(ネイチャーフィールド)、農牧・平地林環境系(アグリフィールド)、生活環境系(ライフフィールド)に分けた土地利用計画を展開していく。

 ライフフィールドには①国政都市区②国際交流・文化学術研究区③地域文化交流区④生活拠点都市区(既存市街地のリノベーションを含む)の四整備区を設定。これらを有機的に結ぶ交通・情報通信網を充実させる。

 交通基盤では新幹線新駅や新IC設置などの結節点機能の充実を含めたセンター、オーシャン、スカイの二十一世紀フロンティアコリドールネットワークを強化し、新都市内では高速道路、新幹線、在来線等の相互乗り入れが可能な複合ターミナルや、新都市内の各拠点間ネットワークの強化、LRT、デマンドバス等の新交通機関の導入、バリアフリーの都市施設などの導入を目指す。

 国政都市区には中央に国民広場を配し、後方に国会議事堂、左右に行政棟、最高裁判所の三機能のほか、迎賓館、メディアセンター、国政情報センターなどのサポート機能で構成。同区や新都市北部に国際交流・文化学術研究区、新都市全体に農村文化、歴史文化の交流機能、高原リゾート、温泉保養機能を盛り込んだ地域文化交流区を配置する。生活拠点都市区は既存の都市集積を考慮し新都市全体に配置されている。



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