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栃木県宇都宮市

リサイクルプラザ建設で荏原製作所ら9社の資格適合者決まる

1998/08/31 栃木建設新聞

 宇都宮市が公募していた不燃系ごみ処理施設『リサイクルプラザ建設事業』(茂原町七七一-一ほか)に関する見積図書の資格適合者は(株)荏原製作所、川崎重工業(株)、(株)クボタ、(株)栗本鉄工所、新明和工業(株)、(株)タクマ、日本鋼管(株)、日立造船(株)、三菱重工業(株)の在京九社に決まった。今年度は九社から寄せられた資料に基づいて国庫補助(補助率四分の一)を申請、来年度の着工に備えることになった。

 これら九社は①市建設工事入札参加資格審査における清掃施設または機械器具設置工事の経営事項審査結果通知書の総合評点(P)一、三〇〇点以上②過去十年間に地方公共団体の不燃系ごみ処理施設を単体あるいはJV構成員として複数受注した実績といった資格要件をクリア。

 公募参加が認められた九社は今月二十八日に市に対して見積金額書を、引き続き来月二十九日には設計図書及び仕様書をそれぞれ提出する。関係書類一式を受理した市は十月十二日から約一週間にわたり、九社との間で順次ヒアリング(技術説明会)を実施することにしている。

 リサイクルプラザ建設に際しては厚生省の補助事業を導入、国からは六社以上の整備計画書を集めることが指導されていた。建設地はクリーンパーク茂原焼却棟北側に確保、敷地面積一三、〇〇〇㎡。粗大ごみ処理施設、廃棄物再利用施設、リサイクルセンターで構成する。

 来年度は五月をめどに設計・施工が一体となった性能発注方式による入札を執行、設計が仕上がる十月には着工する方針。大型工事への入札参加機会の拡大に配慮し、入札参加形態は地元企業を交えたJVとしていく。処理プラント整備と建物は分割なしの一括発注に持ち込まれる。

 施設規模は三階建て延べ床面積一〇、〇〇〇㎡(建築面積五、〇〇〇㎡)を想定。処理能力は日量一三五t(五時間稼働)に設定、資源物処理設備五〇t二系列、埋め立てごみ処理設備三五t一系列を配していく。十二年度末の完成を目指し、総工費約四十億円が投じられる。

 リサイクルプラザ建設は市をはじめ上三川町、石橋町、河内町、上河内町の共同事業。事業費の負担割合は市八五%、残り一五%は事業に加わる四町が不燃系ごみの排出量に応じた額を支出。施設の維持管理は市が担当し、不燃物の処理や資源化施設の運転については民間に委託する考え。

 見積図書の公募に適合した在京プラントメーカーは次の通り。

 ▽(株)荏原製作所エンジニアリング事業本部(港区港南一-六-二七)

 ▽川崎重工業(株)機械・環境・エネルギー事業本部(港区浜松町二-四-一)

 ▽(株)クボタ東京本社(中央区日本橋室町三-一-三)

 ▽(株)栗本鉄工所東京支社(港区新橋四-一-九)

 ▽新明和工業(株)(台東区東上野五-一六-五、新明和上野ビル)

 ▽(株)タクマ東京支社(中央区日本橋一-二-五、栄太楼ビル)

 ▽日本鋼管(株)(千代田区丸の内一-一-二)

 ▽日立造船(株)(千代田区一ツ橋一-一-一、パレスサイドビル)

 ▽三菱重工業(株)(千代田区丸の内二-五-一)



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