鹿沼市は東中学校(府中町三九三)の校舎改築工事に着手する。老朽化した校舎二棟の一新を図り、生徒や地域住民がさまざまな用途に広く利用できる学校を目指す。今月二十四日には、基本設計業務を(株)フケタ設計(宇都宮市大曽一-五-八)に千百六十八万円で委託。来年度に実施設計に移り、十二、十三、十四年度の三カ年を実工事に充てる。
現在の東中校舎は、中央小学校(今宮一六二四)に次いで、市内で二番目に古い鉄筋コンクリート校舎として建設された。校舎は二棟(RC三階及び四階建て)が逆コの字形に配置されており、二棟を合わせた延べ面積は約六、六二〇㎡。普通学級二十一、特殊教育学級二つの計二十三クラスに約八百人の生徒が学んでいる。
しかし、築後三十年近くが経過し建物が老朽化。耐力度診断で建て替えの必要性が指摘されたことから、二棟の全面改築に踏み切ることになった。
新校舎の規模などは、今後の基本・実施設計の中で詰めていくとしながら、通学区域内に新興住宅地や賃貸住宅が多数存在することから、将来的な生徒数の予測が難しく、現段階では二十四クラスを盛り込んだ延べ面積八、三〇〇㎡程度の建物を想定している。
設計に当たっては、学校関係者や周辺住民の意見を可能な限り吸い上げ、職員の利便性や生徒が学びやすいことなどに加え、完全週休二日制導入に呼応した地域住民が利用しやすい学校(生涯学習、PTA会合など)を目指したいとしている。