県住宅課は三カ年事業で建て替える県営中田原住宅(大田原市町島五〇-七-一)二棟の建設計画を固めた。このうち一棟を来年一月中に発注、残る一棟は十一年度当初予算に建築費を要望していく。
構造と規模はRC造四階建て、一棟当たりの延べ床面積一、五〇〇㎡前後で設計を委託。一棟につき二DK~三LDKまたは四DKまでの住宅二十四戸を整備、計四十八戸を確保する。付属施設として自転車置場、ごみ集積所、電気室、駐車場などを整備する。一棟当たりの事業費は約四億円を見込んでいる。
工事は建築、機械設備、電気設備の三工種分離の指名競争入札。付属施設、既存住宅の解体工事は建築工事に組み入れる。外構、塗装等の工事は別途発注される予定。
設計は二棟の配置と外構、内外給排水施設、電気設備、敷地のボーリング調査などを含め、(株)イケダ建築設計事務所(西那須野町新南郷屋一六三)に委託している。
中田原住宅は昭和四十六~八年に建設された。老朽化した準耐火構造二階建て住宅九棟を建て替える。当初四棟を建設する方向で検討していたが、一級河川巻川の河川改修計画に伴う河道法線計画により、二棟に圧縮することになった。
敷地は現在の市営、県営住宅が建つ町島地内の市有地一kmのうち五、五〇二㎡。住民移転後に旧住宅は解体する。