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国土交通省関東地方整備局(建設)

事業評価監視委員会が1月31日に開催、国道50号下館バイパスを事業継続を決定(茨城県)

2001/02/05 

 国土交通省関東地方整備局は、先月31日に開かれた事業評価監視委員会で、都市計画決定後、20年以上を経過した国道50号「下館バイパス」について審議、事業の継続を決定した。事業が難航しているのは、事業化された延長4・1kmのうち、終点側の県道高田下館線から現国道50号までの1・8kmの一部区間。今後は未買収地の交渉を急ぎ、改良・舗装等に着手し早期供用を図りたい意向だ。

 国道50号は、群馬県前橋市を起点に水戸市に至る延長約150kmの幹線道路。その沿線や周辺には工業団地がつくられ、50号はこれらを支えるライフラインとして重要な役割を担っている。

しかし、下館市周辺は市街地を通過するため信号や交差点、違法駐車の影響もあって深刻な交通渋滞を引き起こしており、これら状況を緩和するため、市街地を迂回するかたちで計画された。

 下館バイパスは、下館市玉戸地内から真壁郡協和町横塚地内までの延長約7・8kmの4車線道路。うち、下館市岡芹地内を通る国道294号から協和町横塚地内の現道接続部までの4・1kmが事業化された。

 昭和58年4月に都市計画決定、同61年度に事業着手、同63年度から用地買収に入り、平成2年度から工事着手した。

 このうち起点側の国道294号の下館市岡芹地内から県道高田下館線までの延長2・3kmが平成10年4月に暫定2車線で供用。現在、この先の県道高田下館線から現国道50号までの1・8km区間について整備を進めている。

 今回、評価監視委員会で審議されたのは、この1・8km区間の一部用地買収の遅れからによるもので、事業計画決定から20年、事業着手後10年が経過したために抽出された。

 もっか、この区間では未買収地を除き改良等の工事が進められており、昨年12月末には小貝川橋下部工を2工区(その1が柳沢工務店、その2が豊島工務店)で発注した。今後も改良や舗装、小貝川橋上部工を実施し、早期の全線供用を図りたい方針だ。



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