本庄市の坂東大橋から行田市の武蔵大橋までの利根川沿に利根川自転車道を計画する県道路整備課は、このほど県道交差部分の立体交差化へ検討業務を富士測量(熊谷市)に170万円で委託、作業に着手した。計画ルートは利根川堤防上を検討しており、延長は30km。自転車道のため全幅4m程度を想定している。
これまでに、概略ルートなどについて、国や群馬県と基本的な協議を行い、概ね理解を得ている。今年度からはスムーズに自転車交通が流れるよう、主要な道路との交差方法などについて検討に着手している。
計画ルートは本庄市北堀地内の国道462号坂東大橋から下流に、行田市須加地内の利根大堰の武蔵大橋までの利根川右岸堤防上、有効幅員3m以上、路肩を合わせ4m程度を確保して整備する計画。管理用の道路があるが、自転車道整備は行われていない。
上流から順に交差するのは、県道伊勢崎深谷線(上武大橋)、国道17号上武道路(新上武大橋)、国道407号(刀水橋)、渡船場のある県道熊谷館林線、利根大堰の武蔵大橋。河川では小山川、福川などが横断か所になってくる。
新上武大橋は、高架、橋梁構造のため直接交差しないが、そのほかの橋梁部分は現在堤防上の管理用道路と平面交差している。最初の検討か所となったのは、県道伊勢崎深谷線の上武大橋部分。基本的な考え方として、橋梁に近づいた部分で堤内地側に自転車道を振り、橋梁部分をくぐり、堤防上に取りつくもの。業務ではその可能性を探り、可能であればその後に河川管理者と協議に進む。
年度内はこの1か所の検討で、13年度以降順次対象か所を挙げ、検討に着手していく考え。また、途中には河川で、上流から小山川、福川などがある。交差方法の検討はこれからとなるが、既存橋梁があれば、管理者側と意見調整して利用できるのか、また難しい場合は橋梁新設などの方向性もでてきそう。これらについては、道路交差部分の検討の進捗状況を見ながら、作業していくことになる。
また整備に向けては県道として整備する位置付けになるため県道認定が必要。現在の堤防上をルートとするなら途中に群馬県境町の区域があるため群馬県、境町との詳細な協議が必要になる。