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栃木県県土整備部

10年6月にも江川放水路建設事業の床上浸水対策工事を3工区分割で入札

1998/06/30 栃木建設新聞

 県土木部は十日までに、江川放水路建設事業の『国庫補助床上浸水対策工事・一級河川江川』(宇都宮市東刑部町)を、三工区に分割し今月中にも入札することを決めた。

 工事は江川分水路の放水路工とサイフォン工で、各工区とも十二社程度の単体での発注が見込まれる。近く本庁監理課から指名となる予定。工期はそれぞれ来年三月上旬。詳細設計は分流施設を(株)東京建設コンサルタント(東京都豊島区池袋二-四三-一)、合流施設はセントラルコンサルタント(株)(東京都大田区南蒲田二-一六-二)が担当した。江川放水路の今年度事業費は継続費を含め二十六億円。

 発注工事は分割一号が分水路三号橋梁付近の延長六〇m区間の放水路工(延長一〇m)。付帯工事として三号サイフォン(延長五二・四m)一式、四号サイフォン(延長四五・一m)工事が含まれる。

 分割二号は同分水路四号橋付近延長四〇m区間の放水路工(延長三〇m)。付帯工事では農道を横断する四号橋梁(橋長三四・三m、有効幅員五m)の下部工、五号サイフォン工(延長五〇・二m)一式が含まれる。

 分割三号は五号橋梁付近の延長一〇〇mにわたる放水路工となる。いずれも工事個所が離れているため、分割での発注方針を決めた。

 江川放水路は昨年七月に分流工、合流工を公募型指名競争でフジタ・小平JVなど二JVに発注したのをはじめ、現在まで九年度繰越分を含め十工区を着工しており、今年度は上部を走る瑞穂野バイパスの道路工事にも着手する。

 十一年三月までに河川、道路の一部を完了させ、十二年九月に開幕する全国都市緑化栃木フェア宇都宮会場へのアクセスを強化させるとともに、一級河川鬼怒川までの総延長三、五八〇mを早期に完成させ、宇都宮市の治水、安全対策を強化する。



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