県浦和土木事務所は、芝川沿いに整備されている足立大宮自転車道線の延伸を計画している。昨年、埼玉測量設計(浦和市)に委託した整備検討業務でまとめられたルート案を基に現在、県、大宮土木事務所と3者で協議を進めており、芝川の河川改修事業との整合性など、各種条件が整い次第、工事を発注する。
足立大宮自転車道線は、川口市と足立区境の領家水門を起点に新芝川から鳩ケ谷、川口両市境の芝川に入り、東京外郭自動車道を抜け、県道吉羽安行東京線に架かる八丁橋(浦和市)までの約14kmが整備済み。平均幅員は3mで、カラー舗装が施されている。
延伸計画ルートは、吉羽案行東京線に架かる八丁橋から整備中の芝川第1調節池、国道463号、同バイパスの見沼有料道路下を抜け、浦和市三室地内から大宮市に入り、県営大宮第2公園までの約10km。
整備方針は、近隣の公園などにアクセスできるよう、芝川の左右両岸の道路を利用しながら整備していく。平均幅員は約2m。
今年度は、整備計画を基にルートを選定。河川改修が完了している大宮市分の工事発注を予定していたが、芝川の河川改修事業の進捗、用地未買収などから調整がつかず、発注に至らなかった。
今後、用地取得部分から早期発注を目指す意向だが、5月1日の「さいたま市」発足後の政令市が誕生すると、新市内の県道が移管されることもあるため、浦和、大宮市内分の整備方針など、残された課題は多く整備完了までにはしばらく時間がかかりそうだ。