県は、自民党政調会に新年度の主要事業概要を説明した。それによると土木部では、新年度から建設ＩＴいばらきプログラムの策定、都市計画に関するマスタープランの充実、県営住宅ＩＴ推進事業、建設副産物リサイクルの推進などに新規で取り組む方針だ。

　新年度主要事業概要は次の通り。

　●公共用地取得の推進「用地課」

【公共用地取得の推進】＝公共事業の推進に不可欠な用地取得を円滑に進めるための施策を実施

▼執行体制の強化

▼市町村との連携強化

▼代替地対策の推進

▼用地提供者生活再建対策の促進

▼土地収用制度の活用

　●入札・契約制度の改善「監理課」

【発注ロットの適正化と経常ＪＶ等の活用】＝経常ＪＶについては平成１１年１１月実施

【新しい入札・契約方式の導入検討】＝民間から技術提案を受け入れる方式（ＶＥ方式）等、新しい入札・契約方式の導入を検討する

【〈新規〉入札及び契約の適正化法の円滑な施行】＝平成１２年１１月１７日成立の「公共工事の入札及び契約の適正化の促進に関する法律」の円滑施行を図り、入札・契約に係る透明性の確保や公正な競争の促進を推進

　●公共事業における電子化の推進「検査指導課」

【〈新規〉「建設ＩＴいばらきプログラム」を策定し、これに基づく施策を推進】

▼建設ＩＴ活用モデル工事の実施

▼建設ＩＴスキルアップセミナーの実施

▼建設情報の電子化、標準化の推進

▼調達、納品の電子化への調査研究推進

　●県道及び市町村道の整備「道路建設課」

【県道の整備】

▼（一）潮来佐原線

▼（主）常陸那珂港山方線

▼（一）伏木岩井線ほか

▼生活関連道路の整備◇交差点改良▽（一）大竹鉾田線ほか◇交通危険個所改良▽（主）常陸太田大子線ほか◇すれ違い箇所の設置▽（主）笠間緒川線ほか

▼肋骨道路◇（主）十王里美線ほか

【市町村道の整備】

▼交差点改良、通学路の確保等に対する市町村道路整備に対する支援

　●道路の維持補修「道路維持課」

【路面再生事業】＝舗装管理システムを駆使し、路面のひびわれや、わだち掘等の状況に応じて効率的、計画的な路面補修を実施し、県民に安全で快適な道路を提供

　●都市公園等の整備「公園街路課」

【国営常陸海浜公園】＝ひたちなか市

▼全体面積３５０ha、３年１０月一部開園７０ha、順次追加開園、現在までに１０７・５ha開園、累積入場者数６６５万人（１２年１２月末現在）

▼１３年度砂丘・海浜ゾーン(リラクゼーションフォレストエリア）の整備、総合管理センターの建設

▼１３年７月一部（８・５ha）開園予定

【笠間芸術の森公園】＝笠間市

▼全体面積５４・６ha、うち２３・１ha開園

▼笠間市の伝統工芸と新しい造形美術等をテーマとし、隣接する笠間市工芸の丘、県窯業指導所と一体となった地域活性化の拠点

▼１３年度園路、四阿、遊具等の整備

【大子広域公園】＝大子町

▼全体面積６１・０ha、うち３５・９ha開園

▼県北山間地のリゾートスポーツ拠点

▼１３年度オートキャンプ場施設整備

【偕楽園公園】＝水戸市

【県西総合公園】＝下館市、協和町、明野町

【砂沼広域公園】＝下妻市

【鹿島灘海浜公園】＝鉾田町

【大洗公園】＝大洗町

【洞峰公園】＝つくば市

【北浦川緑地】＝藤代町

【桜川緑地】＝水戸市

【沢渡川緑地】＝水戸市

●計画的土地利用の推進「都市計画課、建築指導課」

【〈新規〉都市計画に関するマスタープランの充実】＝都市計画法改正を受け、めざすべき都市の将来像を明確にするため都市計画区域マスタープランの策定

【まちづくり講座】＝一般県民及び市町村都市行政担当職員を対象とした、まちづくり計画策定体験型の「まちづくり講座」を実施

【建築確認等】

▼建築基準法に基づく建築確認業務等の施行

▼建築基準法に基づく建築確認業務等の施行

▼建築基準法の改正に伴う用途地域指定のない区域の建築形態の既成に係る基本方針を策定（法施行後３年以内）【開発許可等】

▼都市計画法に基づく開発許可業務等の施行

▼都市計画法の改正に伴う市街化調整区域内における開発行為の立地基準の条例化