昭島市は16日、市長記者会見を開いて13年度当初予算案概要を明らかにした。一般会計は328億7、800万円、対前年度当初比で1%の減。特別会計は下水道事業が同比2%増の34億6、017万円、中神土地区画整理事業が同比11・4%減の7億9、860万円とした。水道事業会計資本的支出は、9億4、209万円で同比3・6%の減。
普通建設事業費は38億5、700万円で同比11・3%の減額。保健福祉総合センター(13年度完了)の建設費減が主な要因だが、同センターに続く重点施策である児童館、武蔵野地区学習等供用施設は、今後の整備に向けて経費を計上(児童館は13年度設計、14年度工事)。昭島駅昇降機設置も工事を進める。土木費は対前年度比9・3%増、教育費は1・6%増となっており、市道整備などの都市基盤整備、大規模改造ほかの小中学校整備といった継続的事業にも引き続き予算を割く。懸案であるリサイクルプラザは基本設計費を計上、進展を目指す。
【昭島駅昇降機設置】
昭島駅南北の立体横断施設整備としてエレベーター2基、エスカレーター3基の設置を進める。2億8、000万円の経費。
【横田飛行場周辺熊川・松原線整備】
拝島駅南北の避難路整備を検討している。これまでの検討内容を踏まえ、課題解決のための調査を行う。388万円。
【(仮称)リサイクルプラザ建設】
田中町地内の清掃センター内で整備を目指す。これまでにダイオキシン調査を実施、周辺住民との合意形成と検討の進展を目指す。基本設計費800万円を確保。
【ごみ処理施設整備】
ごみ焼却施設飛灰処理装置設置について実施設計費230万円を確保。不燃ごみ等処分中継地改修には工事費1、980万円を計上。
【児童館新築】
市内初の児童館専用施設について14年度からの工事を目指し検討する。設計・地質調査に1、350万円の経費。整備予定地は、つつじケ丘二丁目地内。
【保健福祉総合センター新築】
11~13年度継続の最終年度。工事費6億5、119万円、初年度備品等1億1、000万円。
【保育用施設新築】
設計・工事に3、650万円。瑞雲中学校東側のマンション建設に伴い保育園機能を備えた施設を建設する。
【児童施設整備】
中神保育園の除湿温度保持機能復旧工事設計費600万円、福島学童クラブ(共成小学校敷地内)の改築工事等4、120万円を計上。
【子ども家庭支援センター改修】
旧保健センターの機能移転に伴い、改修等を行い活用する。530万円を計上。
【小・中学校改造等】
小学校は①武蔵野小(屋上防水)設計160万円②光華小(外壁改修)設計100万円④田中小除湿温度保持機能復旧設計610万円④拝島第三小改造(便所西側改修)工事2、540万円-などを計上。中学校は①昭和中改造(外壁改修)設計230万円②福島中改造(外壁改修)工事4、280万円④拝島中改造(便所東側改修)工事3、130万円④多摩辺中除湿温度保持機能復旧工事2億3、430万円-などを予算化した。
【小・中学校耐震補強】
大規模改造(耐震補強)に伴う診断、設計を各所で行う。東小に540万円、中神小に520万円、拝島中に840万円を計上。
【市道整備】
道路舗装などの改修・改良工事は、市道昭島2号ほか1路線、同5号線、同8号ほか2路線、同17号線、同20号線、同27号線、同39号線、市道東114号線、市道南417号線、同545号線、市道西692号線で行う。道路拡幅整備工事は市道西136号線、同169号線、同352号ほか1路線。
【五日市廃線敷整備】
市道西725号線の工事委託費9、630万円のほか、同路線地下通路詳細設計委託費450万円を計上。
【管内道路など】
管内道路工事に7、500万円、私道整備に380万円を確保。
【武蔵野地区学習等供用施設建設】
1億370万円の用地費。12年度から3か年で用地取得を推進しており、中神土地区画整理の事業区域内で建設を目指す。
【地域会館等整備】
拝島会館の除湿温度保持機能復旧工事に5、330万円を計上。市立会館のバリアフリー化は堀向会館便所等に1、100万円、大神会館便所等に1、800万円を確保。
【都市計画道路整備】
用地取得等を進め進捗を図る。3・4・1号線には1億6、900万円、3・4・18号線には3億4、840万円を計上。
【八高線桧の木踏切道整備】
八高線桧の木踏切道整備のJRへの工事委託費5、100万円(12年12月補正で債務負担設定)を計上。
【稲荷公園整備】
2、810万円で整備工事を進める。全体面積644㎡。用地費に4、023万円。
【浸水・雨水対策】
浸透人孔、浸透ますなどの市内浸水対策工事に1、000万円。市内6か所の緊急雨水対策工事には1億円を計上。
【多摩川遊歩道整備】
残り区間1、400mの整備を進める。2、400万円の経費。
【水道事業】
配水管布設工事に計2億6、871万円、配水管布設替工事に計3億5、789万円の経費。
【下水道事業】
主な管渠建設としては、東部1号幹線築造(雨水)に2億2、000万円、中神土地区画整理地区内の東部第2処理分区枝線(汚水)2億2、050万円、東部第2・第3処理分区枝線(汚水)2億4、885万円を計上。ほかに残堀川第三排水区枝線、東部退散処理分区枝線、南部第1処理分区枝線にも工事費を計上する。中神土地区画整理区域内は、駅前ブロックの一部を除いて汚水管整備が完了する。
【中神土地区画整理】
引き続き整備を推進する。建築物等移転補償4億7、000万円、道路築造等工事2、931万円、建築物等調査800万円、換地・測量調査設計710万円などを計上。
【勤労商工市民センター改修】
旧勤労福祉会館(昭和町地内)の都からの移管に伴い、市の施設として利用するため整備する。6、500万円。商工会、女性参画センターなどの地域コミュニティ機能を持たせる。
【庁舎整備】
本庁舎駐車場バリアフリー工事に770万円を計上。昭和町分室(旧第2、第3分室)の解体には計1、120万円を予算化。
【昭和公園整備計画策定】
昭和公園内各施設の老朽化に伴い、庁内検討委員会で検討し整備計画を策定する。350万円を計上。
【木造住宅耐震診断】
民間木造建物の耐震診断へ補助する。200万円。
【防災施設整備】
防火貯水槽2基を設置する。計2、400万円。