新座市(須田健治市長)は、13年度当初予算案と主要事業概要を公表した。一般会計は344億9、200万円で、対前年度比2・7%の増額となった。7特別会計を含めた総額は600億364万6、000円で同6・1%増。建設関連主要事業は、長年の懸案事項となっていた、生涯学習センター整備工事費に2億9、000万円を設定したほか、仮称・第4庁舎建設事業に設計・工事費合わせて1億9、000万円を計上。また、野寺、武野両地区では集会所を建設、教育事業では、池田小学校、第3中学校の耐震補強工事に総額2億3、662万9、000円がついた。
委託関連では、仮称・第10保育園建設基本設計など。
主要事業は次のとおり。【生涯学習センター整備】 数年前から計画されていた施設を志木駅南口の民間ビル「旧トスカ」を借り上げ、中核的学習施設を整備する。建物規模は、RC造5階建て、延べ床面積2、220㎡。施設内容は、1階に図書室(205・5㎡)、視聴覚ライブラリーと事務室。2階は図書室(216・74㎡)、新聞・雑誌などが閲覧できるブラウジングライブラリー(66・68㎡)、3階はギャラリー(252・02㎡)と会議室(56・19㎡)。4階には多目的室1(109・86㎡)、同2(86・9㎡)、会議室(35・14㎡)、5階は男女共同参画プラザ(84・01㎡)と保育室(22・66㎡)、事務室(65㎡)など。工事は内部改修ほか、エスカレーター撤去や既存エレベーターを撤去して新設するほか、各階に障害者用を含めたトイレの新・増設、空調、外壁工事を行う。開館予定を11月に設定していることから、早期発注が見込まれる
【仮称・第4庁舎建設】
野火止1丁目地内の旧教職員住宅跡地1、476・34㎡内に建設。施設は、資料などを保管する倉庫棟(1、033㎡)と、オンブズマン室(49㎡)、清掃員控え室(111・5㎡)棟の2棟を建設。両施設を合わせた規模は軽量S造2階建て、延べ床面積1、271㎡。4月下旬にも設計業務を委託し、8月ごろ、2棟別途に発注する計画。設計・工事費合わせて1億9、000万円
【野寺、武野地区集会所建設】
野寺集会所は、野寺5-361-1に330㎡の用地を借地により確保して新築。施設規模は軽量S造2階建て、延べ床面積約188・8㎡。内包施設はフローリングされた集会室2室ほか、和室2室、実習室、障害者用トイレなど。実施設計は新日本設計(埼玉営業所・和光市)。工事費は5、179万8、000円。武野集会所は、栗原3-271-1ほか地内が建設地。既存施設の老朽化に伴う建て替え。規模は軽量S造2階建て、延べ床面積は199・8㎡。内包は野寺集会所と同じ。実施設計は翔設計(渋谷区)。工事費は6、515万7、000円
【耐震補強工事】
▽池田小学校=対象校舎は、昭和48年に建設されたRC造4階建て、延べ床面積3、346㎡と、51年増築の同1、677㎡の普通特別教室棟。補強は鉄骨ブレスを中心に行い、一部内部改修工事も実施。7月ごろ発注。夏休み期間をメーンに着工。工事費は1億3、833万5、000円。場所は池田4-8-49。耐震診断は杉原設計事務所(新宿区)
▽第3中学校=RC造4階建て、延べ床面積2、757㎡(昭和48年)の特別教室棟と、同1、823㎡の管理普通教室棟(同51年)の2棟を補強。鉄骨ブレスによる補強が主体。発注は池田小学校と同時期。工事費9、829万4、000円
【仮称・第10保育園建設】
市内10番目の保育園を公設公営施設として新堀2丁目地内の市有地に建設する。敷地面積は約1、500㎡。規模はRC造2階建て、延べ床面積約900㎡。定員は60人。西武池袋線清瀬駅に近いため、延長保育、一時保育、ゼロ歳児保育ほか、子育て支援センターを併設する。園庭には遊具も設置。13年度は基本設計(750万円)、測量調査(50万円)まで。総工費は2億4、120万円を試算
【特別養護老人ホーム】
社会福祉法人・仮称梅寿会が計画している特別養護老人ホームに4億6、500万円の補助金を設定。債務負担行為限度額は3億1、000万円で、期間は15年度まで。建設地は野火止5-73-1の敷地4、866㎡。施設規模はRC造地下1階地上3階建て、延べ床面積4、668㎡。内包は特別養護老人ホーム70床、ショートステイ10床ほか、デイサービスセンター、在宅介護支援センター、ヘルパーステーションなど。総事業費は13億7、100万円