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埼玉県幸手市

平成13年度当初予算案が公表、一般会計は153億5、100万円

2001/02/28 埼玉建設新聞

 幸手市(増田実市長)の平成13年度当初予算案が公表された。一般会計は153億5、100万円で、対前年度比0・7%の増額。増額の大きな要因は、幸手中学校の校舎建築工事や、幸手小学校校舎耐震補強工事および大規模改修、市道1-17号杉戸・幸手・栗橋線整備事業など。普通建設事業費は29億707万円で、同6・9の伸び率。委託関係では、新規事業として保健・福祉総合センター基本構想策定に200万円が盛り込まれた。また、特別会計では、新たに農業集落排水事業が加わり、外国府間・高須賀外野地区を対象に事業を推進する。

 新年度のメーン事業となる幸手中学校校舎建築は、昭和36年建設の教室棟を改築。新校舎規模は、RC造2階建て、延べ床面積1、600㎡。既存校舎の解体は14年度。新校舎建設工事は8月にも一般競争で一括発注する。所在地は北1-7-4。設計は団設計(与野市)が担当。解体設計費には231万円。新築工事費は3億8、500万を計上。既存校舎はRC造3階建て、延べ床面積2、361㎡。

 保健・福祉総合センター基本構想は、保健・福祉・医療の連携と活動拠点となる施設づくりを目指し、基本構想を策定する。建設地や規模、施設内容を検討し、建設年次計画までまとめる意向。策定にあたり市民や医療有識者の意見も取り入れる。基本構想策定委託費は200万円。

 幸手市の13年度主要施策概要は次のとおり。

【幸手小学校耐震補強・改修】

 A~C棟の3校舎を対象に耐震補強工事、大規模改造を行う。発注は6月ごろ3分離が有力。耐震診断時の補強内容はA棟が、RC造3階建て、延べ床面積1、954㎡。昭和43年建設。補強内容は、K型鉄骨ブレース4か所、壁増し打ち2か所、スリット38か所。

 B棟はRC造3階建て、延べ床面積1、816㎡。昭和43年建設。補強内容は、K型鉄骨ブレース8か所、スリット14か所。

 B棟は、RC造3階建て、延べ床面積1、836㎡。昭和43・46年建設。補強内容は、K型鉄骨ブレース8か所、スリット17か所、打ち直し壁6か所。設計は千葉構造設計コンサルタント(羽生市)が担当中で、年度内に補強個所など決定する。

 予算は、耐震補強工事に1億1、000万円、改修工事に1億9、000万円を計上。

【杉戸・幸手・栗橋線整備】

 市道1-17号線(都市計画道路杉戸・幸手・栗橋線)を延長700mにわたり整備する。工事費は2億624万1、000円を計上。

【農業集落排水事業】

 市初の農業集落排水事業となる外国府間・高須賀外野地区農業集落排水事業は13年度、全体測量・全体基本設計を早期に委託する。事業計画区域は、大字外国府間、同高須賀の一部、約20ha。計画人口710人、計画戸数164戸、計画日最大汚水量235立方m。管路総延長は4、896m、管種は塩ビ管がメーンで、φ150mm~φ200mmを予定。計画概要書は県土地改良事業団体連合会(浦和市)が担当。同地区は強い地元要望が実現したもので、時期予定地は現段階では検討していない。

【消防庁舎耐震補強】

 消防本部庁舎を耐震補強工事を実施する。発注は早ければ6月月ごろ。鉄骨ブレース2か所、PC壁設置3か所のほか数か所の窓塞ぐ。施設規模は、RC造3階建て、延べ床面積401・22㎡。場所は東4-5-10。設計は川端建築設計(春日部市)が担当。工事費は5、250万円を計上。



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