県企業局開発課は5日までに、13年度の当初予算案へ計上した団地造成事業の概要を明らかにした。
それによると、資本的支出の予算総額は、150億5、424万円。うち建設改良費が71億5、391万円となっている。
13年度までに、伊勢崎三和工業団地、伊勢崎・東流通団地の整備にメドが付いたことから、13年度は、鞍掛第3工業団地、明和第2工業団地、千代田上中森住宅団地、多田山住宅団地の継続4団地の事業展開を図る一方、新たに館林渡瀬南部工業団地に着手する予定でいる。
このうち、明和第2工業団地は現在、埋蔵文化財調査が最終段階を迎えており、準備が整えば年度末にも造成工事を発注。また、千代田上中森住宅団地も13年度の上半期中には、造成とコミュニティプラント工事を行う計画だ。さらに、新規団地として可能性のある地区を符号地区として位置付け、進捗が急展開した場合に備える。
それぞれの団地の13年度事業概要は次の通り(①事業費②事業概要)。
▽鞍掛第3工業団地=①2億円②邑楽町の南部にある同工業団地の残る未造成地の用地買収費。
▽明和第2工業団地=①10億円②オーダーメイド方式(日本キャンパックが取得する予定)で開発する工業団地で、場所は明和町入ケ谷町地内の既存明和工業団地の北東。開発面積が9・8ha。全面的に良質な購入土を使用する盛土工などの造成工事を準備が整えば、年度末にも発注する。
▽館林渡瀬南部工業団地=①10億円②地元調整中のため、場所などは未発表となっている。この事業費は、計画が順調に推移した場合に備えた造成費など。
▽多田山住宅団地=①3億5、000万円②前橋市東大室町と赤堀町今井地内の敷地約33haを利用し、住宅団地を築造する。北関東自動車道の盛り土として掘削した跡地に団地を形成するため、現在は土取り工事と埋蔵文化財調査を進めている。13年度の予算は、引き続き文化財調査を行う。
▽千代田上中森住宅団地=①10億8、500万円(受託工事費5億6、200万円)②千代田町上中森地内で、主要地方道足利邑楽行田線沿いの敷地へ住宅団地を形成する。当初は、県が単独で事業を実施する計画だったが、計画を変更し、県が25ha、町が残る敷地の開発を行うことになった。現在、文化財調査を進めており、13年度の上半期中には、全体計画の一部、五箇川南区域の造成工事のほか、コミュニティプラント建設工事を上半期中に発注する。なお、このコミュニティプラントの実施設計は近代設計(北関東営業所=高崎市鶴見町6-6、電話027-324-7899)が担当している。
【符号地区】K地区に4億円、X地区に1億円の予算計上をしているが、現段階では、工業系、住宅団地系などの団地形態は未発表。ただ、X地区については、県サイドでの買い戻しのための事業費となっている。